...冬の外套(がいとう)の腋(わき)の下に折鞄(おりかばん)を抱えた重吉は玄関前の踏み石を歩きながら...
芥川龍之介 「玄鶴山房」
...お袋はそれでも娘には折れている...
岩野泡鳴 「耽溺」
...腕金を上げるのにかなり骨が折れた...
海野十三 「鍵から抜け出した女」
...妻なる女がおりましたのを振り切って出ました折の心地は...
谷崎潤一郎 「三人法師」
...S先生の手紙の内容を想い出そうと骨折ってみても...
寺田寅彦 「埋もれた漱石伝記資料」
...折れた灌木――そんなものが...
直木三十五 「南国太平記」
...急に稲妻(いなずま)に折れて...
夏目漱石 「永日小品」
...長塚君が旅行して彼と面会した折の議論を報じた事がある...
「『土』に就て」
...何處で親分はそれを見て居ました」徳松はヘタヘタと崩折れました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...全く骨を折らせるな」「そのことで御座います」平次は膝を進めました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そのうち半ばこわれかかった一つの柴折戸(しおりど)のあるのを先頭のものがそっと押して中へはいって行った...
堀辰雄 「三つの挿話」
...折も折...
吉川英治 「三国志」
...折角、小舎は出てきたものの、「どうしたものぞ」と、悄然、行き暮れていた...
吉川英治 「三国志」
...もし夭折(ようせつ)されるようなご不幸があれば...
吉川英治 「三国志」
...老母も、時折、「近ごろ、あの子は、どうぞしているのではないか」などと心配そうに、寧子へたずねた...
吉川英治 「新書太閤記」
...半ズボン、上着、中折れ帽、よれよれのネクタイ、それから、いくらかの汚れもの...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
...打ち折り束ねまるめて貧人に与えた...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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