...私(わたくし)は一(ひと)つ是非(ぜひ)あなたに折入(おりい)ってお詫(わ)びしなければならぬことがございます...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...その内(うち)折(おり)を見(み)てこの娘(こ)の良人(おっと)なりと訪(たず)ねさせていただき度(と)うございます...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...渠がいよ/\樺太へ出發する折は...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...チャンと正式に折りたたんだナプキンが出ていました...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...そのためにわっしがこうして折合いをつけにやって来たんかも知れませんよ...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...折角年ごろ思い立って世を捨てた身の...
谷崎潤一郎 「三人法師」
...胸のところに紐でぶら下げてあった鼈甲の折疊み眼鏡(ロルネット)を引き出して...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...優秀者が骨折ってかち得たものであることを...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
......
永井荷風 「雨瀟瀟」
...今でも折には矢も楯も堪らない程訓辞の必要を感じたが...
中原中也 「校長」
...人々は折り重(かさな)って冷(つめた)い甲板上にねていた...
中谷宇吉郎 「流言蜚語」
...折角だから、行ってみるがいい...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いいか」「へェ」八五郎はグイと尻を端折ると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...神垣(かみがき)はしるしの杉(すぎ)もなきものをいかにまがへて折れる榊ぞ御息所はこう答えたのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...暗躍しているという折も折であった...
吉川英治 「三国志」
...以来、日々夜々、同志は人目をしのんでは、金の家に会していたが、ある折、金が二人に諮(はか)った...
吉川英治 「三国志」
...どこにも見えぬ」蔵六は、こういう折こそ、捕虜のわが子をさがす屈強な時であると思って、出入りする将兵の顔は勿論、小者(こもの)や百姓たちの屯(たむろ)、またはどこか幽閉されていそうな牢舎、穀倉、薪小屋までさがしたが、わが子とは限らず、捕虜らしい者は見えなかった...
吉川英治 「日本名婦伝」
...ぽき/\と噛み折られた...
若山牧水 「鴉と正覺坊」
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