...」四十四折から食卓を持って現れた...
泉鏡花 「婦系図」
...そして折り尺の一端(たん)をにぎって...
海野十三 「怪星ガン」
...だから二つに折れているものを継いでみると...
海野十三 「鍵から抜け出した女」
...アーレンス商会では同商会の職工に仕事をさせるその下絵をこの楓湖氏に依頼していたので、今の番頭ベンケイがその衝に当っている所から知り合いの中であったから、折々、楓湖氏はベンケイを伴(つ)れて駒形町時代から師匠の店に彫刻類を見に来たことがあったが、今度楓湖氏を介して改めてベンケイが東雲師へ仕事を依頼すべく参ったわけであった...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...婆様がおたわむれに私を「吉三(きちざ)」「吉三」とお呼びになって下さった折のその嬉しさ...
太宰治 「葉」
...折り返しの内側に「JO代理人SH」と記す...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 加藤朝鳥訳 「橙の種五粒」
...継子(ままこ)と折合が悪くて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...砂の上にヘタヘタと崩折(くずお)れて泣いておりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...折角の頼みだから」「呆れ返って物がいえねえ――が待てよ――それ程のことをいうのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...鼻柱の折れた子息は寝台の上で落ち着いては居られなかった...
松永延造 「職工と微笑」
...折角いい事を教えてくれたのですから...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...いやそこまで折れて出ない人は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...残る幾多のものが彼等の眼に入る折なくして終ったのです...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...いい父でした」「叱られたり折檻(せっかん)されたようなことがありましたか」「いやありません」玄一郎も回想の懐かしさにひきいれられ...
山本周五郎 「いさましい話」
...氷(こおり)のかけらが飛んだように三つに折れて鍔(つば)だけが手にのこった...
吉川英治 「神州天馬侠」
...帷幕(いばく)の高等軍略は、もとより下には分らないが、洩れ聞えたうわさによれば、「――あの折、一挙に浅井の本城小谷を奪取(だっしゅ)してしまうべきだと、木下殿が切に献言(けんげん)なされたそうだが、お用いもなく、その翌日、敵の出城(でじろ)、横山城だけを落して、木下殿をそこへ詰め置かれたまま、早速にも、お引揚げになってしまったのだとある……...
吉川英治 「新書太閤記」
...時折の式典などを利用して...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...折角此處まで來て富士を見ぬのは何とも氣持の惡い話だといふ樣な事から...
若山牧水 「樹木とその葉」
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