...折角(せっかく)とり外したダイヤルが...
海野十三 「赤耀館事件の真相」
...そして時折り、わたしが昼やすみをしていると外の世界からチャランチャランというもつれた音がわたしの耳にとどく...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...私は指を折って十七字にすることだけは忘れなかったのですから...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...庸三の万年筆の軸を二つに折ってしまったので...
徳田秋声 「仮装人物」
...北へ、折れて西へ、折れて南へ、三重(じゅう)の楷梯を上って漸く頂上に達した...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...その上文次郎と吾妻屋の娘お喜多が許嫁(いいなずけ)の仲だったのを、田島屋がいけなくなると、吾妻屋金右衛門方から反古(ほご)にし、近頃は文次郎を寄せ付けないばかりか、往来で逢っても口もきかないので、文次郎はひどく吾妻屋を怨み、「折があったら、あの親仁(おやじ)を叩き殺す」とまで放言していたというのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...千兩箱を取戻す折もあることと思つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...今も松虫の声きけばやがてその折おもひ出(いで)られて物がなしきに...
樋口一葉 「あきあはせ」
...梯子(はしご)のりのまねびにアレ忍(しの)びがへしを折(おり)りましたと訴(うつた)へのつべこべ...
樋口一葉 「たけくらべ」
...折々辰男に對しては神經を凝らしてゐた...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...新聞は折々の包紙に用ひるので危ないと思ひ...
室生犀星 「神のない子」
...折衷之助は何の依るところありてか...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...きょうの日の食なかりし折りにもせざりき...
森鴎外 「舞姫」
...」矢代の手紙に対し折返して久慈からの返事が届いた...
横光利一 「旅愁」
...語り合っている折へ...
吉川英治 「三国志」
...……折入って、極く内密に」と、主人八蔵に面会を求めた...
吉川英治 「新書太閤記」
...中国への道へ折れたものは一兵もない...
吉川英治 「新書太閤記」
...骨が折れるのは、わしではない、馬だからね」「空樽扱いはひでえな」と、三人、さっそく空樽の間へ割り込んでそれへ乗り込み――「こう見えても、ふところは空じゃねえぜ...
吉川英治 「新・水滸伝」
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