...吾々はこれに抗弁する所以を知らないであらう...
阿部次郎 「帰来」
...しかもそれに満足――すくなくともそれに抗弁する理由を知らずにいるごとく...
石川啄木 「時代閉塞の現状」
...しかし抗弁するのも残酷だった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...抗弁することを急ぎ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「君はそれに抗弁するのか...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...わや」川破りが抗弁すると...
中里介山 「大菩薩峠」
...また何時に荷を出そうとこっちの勝手じゃないかと亭主が抗弁する...
夏目漱石 「倫敦消息」
...書くわけはございません」お艶は必死と抗弁するのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この人は明らかに自分の用件があってここに来ているんだからね」Kは抗弁する気が全然なかった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...抗弁する気持は、はじめからなかった...
火野葦平 「花と龍」
...彦太郎は抗弁する方法を知らず...
火野葦平 「糞尿譚」
...子供のようになってしまった春さんの言うことに誰も抗弁することができなかったのです...
三好十郎 「樹氷」
...抗弁する余地はなかったのである...
山本周五郎 「山彦乙女」
...抗弁するか泣くかする...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...――かくいえば何で朱褒の片言のみ信じるかと汝はさらに抗弁するかも知れんが...
吉川英治 「三国志」
...船頭たちも口をあわせて抗弁する...
吉川英治 「私本太平記」
...ほとんどそれに抗弁する辞(ことば)もつきて...
吉川英治 「新書太閤記」
...かく抗弁する人があるかも知れない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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