...己には元より抗弁するだけの理由はない...
芥川龍之介 「袈裟と盛遠」
...吾々はこれに抗弁する所以を知らないであらう...
阿部次郎 「帰来」
...しかもそれに満足――すくなくともそれに抗弁する理由を知らずにいるごとく...
石川啄木 「時代閉塞の現状」
...皆の意見に抗弁する権利までも失ったことを...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...しかし抗弁するのも残酷だった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...本気で抗弁することができなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...わや」川破りが抗弁すると...
中里介山 「大菩薩峠」
...また何時に荷を出そうとこっちの勝手じゃないかと亭主が抗弁する...
夏目漱石 「倫敦消息」
...抗弁する気持は、はじめからなかった...
火野葦平 「花と龍」
...彦太郎は抗弁する方法を知らず...
火野葦平 「糞尿譚」
...子供のようになってしまった春さんの言うことに誰も抗弁することができなかったのです...
三好十郎 「樹氷」
...抗弁する余地はなかったのである...
山本周五郎 「山彦乙女」
...――かくいえば何で朱褒の片言のみ信じるかと汝はさらに抗弁するかも知れんが...
吉川英治 「三国志」
...船頭たちも口をあわせて抗弁する...
吉川英治 「私本太平記」
...ほとんどそれに抗弁する辞(ことば)もつきて...
吉川英治 「新書太閤記」
...もう絶対に抗弁する余地がなかった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...絞首台に立たされてまでも抗弁するでしょう」ブルダンは...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「青蠅」
...身に取って覚えぬ難題」というふうに捕人(とりて)に抗弁する...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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