...あわてて海中へ身を投じる怪物の姿...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...十八日に佐野の川田旅館に投じると...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...現在の実情のうえに一条の光明を投じるような...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...即席かつ怪しげな化学的模倣物を食道および胃に投じることで激しい胃痛を起こして欲しくはなかった...
C. スミス C. Smith The Creative CAT 訳 「西洋科学は素晴らしい」
...脱走して兵籍に身を投じる臆病者たちだ...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...それも単に一般世間や特には市民達の国防予算過大に対する反対意向に投じるためよりも...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...石原博士の主張に投じるものに他ならぬ...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...さりとて又意識的に反動の陣営に投じるだけの悪趣味を有つ気にならぬ者達が...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...こうした唯物史観主義が日本の「教養ある」小市民層の哲学趣味や文芸趣味に投じることによって繁栄しているアカデミックに卑俗な夫々の唯物論(?)であることは...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...キリストの事業を訂正しようとしている連中の群れへ投じるだろうなんて...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...火に投じる生犠の形であった...
直木三十五 「南国太平記」
...ネガティブの一票を投じる...
平林初之輔 「探偵小説壇の諸傾向」
...二銭銅貨を投じると極彩色東京名所写真十二葉が音匣の音いろも哀しく展開される覗眼鏡は各階毎に設置されてゐて私共少年の見物人を愉しませて呉れた...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...一票を投じる日を迎えることとなりました...
宮本百合子 「幸福のために」
...誰もの嗜好(しこう)に投じると見える...
柳宗悦 「苗代川の黒物」
...そして南蛮船に身を投じる...
吉川英治 「江戸三国志」
...及ぶかぎり舷に積載してお味方へ投じるでござろう」眼をみひらき...
吉川英治 「三国志」
...――浅慮(あさはか)に彼の罠(わな)へ士卒を投じるの愚をなすな...
吉川英治 「三国志」
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