...あわてて海中へ身を投じる怪物の姿...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...今に教育有る者が続々劇界に投じるだらう...
江見水蔭 「硯友社と文士劇」
...オランダ戦争へ身を投じる決心だったのである...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...美しさの余り眩惑されて身を投じるものもないとは限らぬ...
高浜虚子 「別府温泉」
...と下の陰気な十五名ほどの患者と同じの病棟へ投じる...
太宰治 「HUMAN LOST」
...それも単に一般世間や特には市民達の国防予算過大に対する反対意向に投じるためよりも...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...石原博士の主張に投じるものに他ならぬ...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...こうした唯物史観主義が日本の「教養ある」小市民層の哲学趣味や文芸趣味に投じることによって繁栄しているアカデミックに卑俗な夫々の唯物論(?)であることは...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...単に極めて多数の世間人の嗜好に投じるとか...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...ついに彼は懶(ものう)げに網を投じる...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼が私に話してくれた商売の統合に向かって身を投じるのは分かるけど...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...一票を投じる日を迎えることとなりました...
宮本百合子 「幸福のために」
...娘を火の中に投じるヒロイズム至上主義はわかるし...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...誰もの嗜好(しこう)に投じると見える...
柳宗悦 「苗代川の黒物」
...そして南蛮船に身を投じる...
吉川英治 「江戸三国志」
...及ぶかぎり舷に積載してお味方へ投じるでござろう」眼をみひらき...
吉川英治 「三国志」
...そのほか国々から来たり投じる武族がたえない...
吉川英治 「私本太平記」
...これを獄に投じるもやむを得ない...
吉川英治 「新書太閤記」
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