...ひいさまは短刀を波間(なみま)とおく投げ入れました...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「人魚のひいさま」
...川口町防空隊長、網島(あみじま)少尉」司令官は、紙片を、掌(てのひら)のうちに握り潰(つぶ)すとポイと屑籠(くずかご)の中に、投げ入れた...
海野十三 「空襲葬送曲」
...白紙の束を紙屑籠(かみくずかご)に投げ入れると...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...ショベルで石炭を投げ入れているのだ...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...立ち騒ぐ海に投げ入れられた二竜(りゅう)のごとく...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...バケツに投げ入れられた二十本程の水仙の絵である...
太宰治 「水仙」
...生きている蛇(へび)を投げ入れていった人がある...
太宰治 「悶悶日記」
...之(こ)を水中に投げ入れて廣き道路を造り上ぐ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...おんみの不思議な夜宴の觴に投げ入れられようために...
富永太郎 「遺産分配書」
...私の心に暗い影を投げ入れた...
豊島与志雄 「悲しい誤解」
...「今日在りて明日炉に投げ入れらるる野の草をさえ...
永井隆 「この子を残して」
...ラーの祈りとともにナイル河に投げ入れる...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...己を少年の海に投げ入れる...
ホフマンスタアル Hugo von Hofmannsthal 森鴎外訳 「痴人と死と」
...はずした手甲をその中に投げ入れた...
本庄陸男 「石狩川」
...とうとうそれを水の中へ投げ入れてしまった...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...我々をわたしの家の前に積みあげた薪の上に投げ入れるよう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...この御上書を辰の口の目安箱へ投げ入れてこいというからには...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...一輪の芍薬(しゃくやく)を投げ入れて...
吉川英治 「宮本武蔵」
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