...投げやりな調子で...
梅崎春生 「桜島」
...ふだんは投げやりな態度をとっていて...
豊島与志雄 「立枯れ」
...彼の服装にもきりっとしたものと投げやりなものとが混り合っていた...
豊島与志雄 「程よい人」
...投げやりな諦めの一面とを...
豊島与志雄 「待つ者」
...継母は継母の未来を持つた方がいゝと投げやりな事も考へる...
林芙美子 「瀑布」
...まるでおどおどした子供の手か投げやりな子供の手で描かれたように...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...ほとんど投げやりな態度だったが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...……もうきょうは帰ってもいいんですって」わざと投げやりな調子で...
久生十蘭 「金狼」
...投げやりな口調でほき出した...
牧野信一 「昔の歌留多」
...自由にひとりの徒然を慰めるつもりだつたのだ――そんな心地でもしたらしい彼女は投げやりな口調で...
牧野信一 「雪景色」
...そうした投げやりな心持ちでつとめるようになった...
正岡容 「寄席」
...ひどく投げやりな風である)堀井 (子供が菓子でも貰ったようにニコニコ笑いながら...
三好十郎 「好日」
...物の言ひ方は正確だがそこに投げやりなところがある...
室生犀星 「帆の世界」
......
八木重吉 「貧しき信徒」
...投げやりなものが多いようであった...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...ゆうゆうとうちの中を通りぬけてゆくんです」「近みちに当るわけか」と先生はヘアーピンを土間へ投げやりながら云った...
山本周五郎 「季節のない街」
...死んだ魂――売り物買い物である魂――投げやりな魂が...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...なるようにしかならないのだから……というような投げやりな気持で……...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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