...何か投げやりな感じなのは...
高見順 「いやな感じ」
...不愛想な投げやりな表情をしている...
豊島与志雄 「奇怪な話」
...ふだんは投げやりな態度をとっていて...
豊島与志雄 「立枯れ」
...彼の服装にもきりっとしたものと投げやりなものとが混り合っていた...
豊島与志雄 「程よい人」
...投げやりな樣子も...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...継母は継母の未来を持つた方がいゝと投げやりな事も考へる...
林芙美子 「瀑布」
...私は狭山の投げやりな処置に腹を立て...
久生十蘭 「海豹島」
...……もうきょうは帰ってもいいんですって」わざと投げやりな調子で...
久生十蘭 「金狼」
...その投げやりな筆につい引かれて讀んで行くうちに...
堀辰雄 「日付のない日記」
...投げやりな口調でほき出した...
牧野信一 「昔の歌留多」
...それは決して投げやりな心からではなく...
水野仙子 「道」
...お久美さんは非常に投げやりな口調で云うと...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...何がどうなっても同じ事と言った気持が唄にも踊りにも投げやりな変った味をつけるのか舞台に立ったその日から人気が立って小屋では私をスタアあつかいにするダンサアくずれのアルコール男は私のことを天才だと言って目の色を変えて世話を焼き手を取るようにして踊りを教えるその教えかたといったら!どんな舞踊の教科書にも書いてないどんな教師も教えない――第一に...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...金之助のほうへ投げやりながら叫んだ...
山本周五郎 「落ち梅記」
...と急に投げやりな調子になって云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...投げやりな態度に返っているようだ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...……独りぐらしの中年の男の投げやりな部屋というほかには...
山本周五郎 「陽気な客」
...切手を貼る処を破線(……)で囲んで、中に七号位の活字で恋の格言、投げやりな思想、耽溺気分の歌なぞを刷り込んだのは殊に眼新しい...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
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行くところまで行った 叛臣 採石場
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