...殊に今度の大地震はどの位我我の未来の上へ寂しい暗黒を投げかけたであらう...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...自分も草臥れて五尺の段平を放り投げて溜息吐息の有様である...
井上準之助 「最近欧米に於ける財政経済事情」
...殺した死体を廊下ごしに投げて...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...金五千圓を投じて...
大町桂月 「鹽原新七不思議」
...農夫は弁当箱を投げ出したまま後をも見ずに逃げて往った...
田中貢太郎 「位牌田」
...べったりと身を投げ伏してしまった...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「珊瑚」
...両足と頭に繃帯した五つぐらいの女の児が足を投げだして坐り...
田中貢太郎 「死体の匂い」
...私は彼女の足下に身を投げ...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...修学証書や辞令書のようなものの束ねたのを投げ出すと黴臭(かびくさ)い塵が小さな渦を巻いて立ち昇った...
寺田寅彦 「厄年と etc.」
...自分を投げ出した余りに露わな輝きのみがあった...
豊島与志雄 「二つの途」
...盲法師の弁信を生きながら井戸の中へ投げ込んでしまいます...
中里介山 「大菩薩峠」
...占物(うらなひしや)に持つて行つちや何うだ」平次は到頭投げてしまひました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...洋館の屋根から身投げをするほどのことは...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...投げ売りを思いとまって...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...ラッコの上着(うわぎ)が来るよ」その子が投(な)げつけるようにうしろから叫(さけ)びました...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...所謂筆禍によって投獄される新聞人はこの前後に目立って多数になって行った...
宮本百合子 「明日への新聞」
...六尺棒を投げた手に...
吉川英治 「大岡越前」
...「はてな」「見えんなあ」「も少し、橋寄りの方ではなかったろうか」すでに、狙撃(そげき)の的(まと)は、死骸になって仆れているものと考えて、火縄も投げ捨て、鉄砲だけを持って、やって来たらしいのである...
吉川英治 「宮本武蔵」
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