...抓み込まれたり抓み出されたりすることもある...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...阿Qが三度目に丸太格子から抓み出された時には...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...其の草はどんな草だろうと思って針についた草を指に抓みあげてみた...
田中貢太郎 「雀の宮物語」
...お雪ちゃんの部屋まで抓み飛ばされた道庵のことは暫く問わず...
中里介山 「大菩薩峠」
...是非鼻を抓みます...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...浴衣の兩裾を抓み廣げて...
長谷川時雨 「夏の夜」
...袂(たもと)の中から記事文の下書きして置いた大半紙を抓み出し...
樋口一葉 「たけくらべ」
...長い顎のさきを抓(つま)み抓み...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...猫を抓み上げるやうにした...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
...私はどうです」「私は?」網野さんは真面目な顔で差しだされた腕を一々抓み...
宮本百合子 「九月の或る日」
...子供のぱっちりした体をそっと抓みよせて見ても...
宮本百合子 「九月の或る日」
...「年のせいもあるわ」三人が抓みっこをしていたテーブルに...
宮本百合子 「九月の或る日」
...右の手で抓みあげたまま私はぼんやりしてゐた...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...その抓み方が痛そうだと...
室生犀星 「童子」
...選手を抓み出す時から出来るだけソーッと抓んで掌(てのひら)に入れてソーッと下に置くのだから双方の元気に雲泥の相違がある...
夢野久作 「父杉山茂丸を語る」
...一方不景気な抓み鼻を持っている人は...
夢野久作 「鼻の表現」
...それから予定の通りにコート外の草原の天幕(テント)張りの中でビールと抓み肴が出た...
夢野久作 「ビール会社征伐」
...指の先で無雑作に抓み取りながら注射器の中へポロポロとヒネリ込んだ...
夢野久作 「笑う唖女」
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