...二本の手は激しく抓(つね)り合っている...
海野十三 「一九五〇年の殺人」
...」判事はだしぬけに途(みち)の真中で鼻を抓(つま)まれたやうな顔をした...
薄田泣菫 「茶話」
...醫者(いしや)はお品(しな)の大腿部(だいたいぶ)を濕(しめ)したガーゼで拭(ぬぐ)つてぎつと肉(にく)を抓(つま)み上(あ)げて針(はり)をぷつりと刺(さ)した...
長塚節 「土」
...さつと吹く風大黒傘の上を抓(つか)みて...
樋口一葉 「たけくらべ」
...さつと吹(ふ)く風(かぜ)大黒傘(だいこくがさ)の上(うへ)を抓(つか)みて...
樋口一葉 「たけくらべ」
...赤児の頬ツぺたを抓つたりするといふ話だつた...
牧野信一 「鏡地獄」
...抓(つま)みなさったカイナ」湊屋がゲラゲラ笑い出した...
夢野久作 「近世快人伝」
...抓(つま)んでは棄てております……かと思うとアレ……あの通り帯を解いて丸裸体(まるはだか)になりまして...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...一方不景気な抓み鼻を持っている人は...
夢野久作 「鼻の表現」
...鼻を抓(つま)まれてもわからない小路(こうじ)の闇に...
吉川英治 「親鸞」
...庄次郎の襟がみを抓(つま)んで...
吉川英治 「松のや露八」
...河原へ抓(つま)み出されると...
吉川英治 「松のや露八」
...鬣へしがみついている蚤(のみ)みたいな城太郎を抓(つま)んで捨てようとしたのである...
吉川英治 「宮本武蔵」
...抓(つま)み洗いをした着物を小屋の横に干(ほ)し...
吉川英治 「宮本武蔵」
...逃げかけるちんばの襟がみを抓(つま)んで...
吉川英治 「宮本武蔵」
...垢光(あかびか)りの方がよけいにする巾着の耳を抓(つま)んで...
吉川英治 「宮本武蔵」
...横から西瓜売りの首を抓(つま)み上げた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...自分の皿の底からパンのかけらを抓(つま)み上げ...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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