...抒情(じょじょう)なり叙景なり...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...是等の作品の抒情詩的甘露味はかの化政度の通人などの夢寐(むび)にも到り得る境地ではない...
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...僕はその時に「越し人」「相聞」等の抒情詩を作り...
小穴隆一 「二つの繪」
...十八世紀風の忠実な非抒情的記述...
中島敦 「光と風と夢」
...つまり抒情慾が比較的叙事慾よりも強かつたといふに過ぎない...
中原中也 「生と歌」
...抒情主義などと云う字を使って説明をしております...
夏目漱石 「創作家の態度」
...いわんや俳句のような抒情詩――俳句は抒情詩の一種であり...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...抒情詩はサッホオの恋愛詩が代表している...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...それ自ら抒情詩(リリック)と叙事詩(エピック)の対立に外ならない...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...和歌が抒情詩(リリック)に相当し...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...しかし抒情詩とちがつて...
萩原朔太郎 「宿命」
...伊豆山には霰が降り故人を偲ぶわが涙は為に凍ると遠きより近きに及びその光景を抒しつつ未曾有の天気と結んだ手際のあざやかさ...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...しかし同じ景色も之を平抒すれば 風吹きて一天曇り更科の山田の稲穂青き秋かな となる...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...川端康成の「抒情歌」にうつる頃...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...素樸な愛嬌(ユーマー)や抒情味も深く...
牧野信一 「浪曼的時評」
...一政の型のきまった抒情性と士郎の浪曲的感激との結合ですから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...歌口民友社から出した我々六人の新体詩集『抒情詩』については...
柳田国男 「故郷七十年」
...なんとこの『抒情詩』であったというのである...
柳田国男 「故郷七十年」
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