...あらゆる犯罪に通じてゐた抒情詩人フランソア・ヴイヨンは立派な愛国者に変じてゐる...
芥川龍之介 「続文芸的な、余りに文芸的な」
...しかもそれは抒情詩(じょじょうし)よりもむしろ喜劇に近いものだった...
芥川龍之介 「春」
...ヴイヨンは彼の抒情詩を残す為に「長い敗北」の一生を必要とした...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...(抒情詩人はこの点では実に永遠の少年である...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...一 およそ小説の作風抒情を主とするもの...
永井荷風 「小説作法」
...その他抒情的風景の多くが...
萩原恭次郎 「純情小曲集」
...いわんや俳句のような抒情詩――俳句は抒情詩の一種であり...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...主観主義の芸術は、抒情詩以外、一も日本に於て発育しない...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...人間に於ける叙事詩(エピック)の精神と抒情詩(リリック)の精神とは...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...ニイチェは抒情詩人として一流の列に入り得るだらう...
萩原朔太郎 「ニイチェに就いての雑感」
...センチメンタルとしての抒情性もない...
萩原朔太郎 「流行歌曲について」
...それを歌ふ抒情詩の内容も同じやうなものであらう...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...ボワロオが『詩学』に於て精密に定義した史詩、抒情詩、牧歌、悲歌、警句詩等の別は一掃された...
平林初之輔 「文学方法論」
...この風景を丹念に描写したゞけでも一章の抒情文が物し得ない筈はあるまい...
牧野信一 「西瓜喰ふ人」
...この空しさの中で次々に抒情味を感じてゐれば...
牧野信一 「まぼろし」
...追憶囘顧の文字に詠嘆を縱(ほしいまゝ)にする程抒情的でも無い...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...あのひとの抒情的ディフォーメイションが余り気に入っていないところもあるけれど...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...北フランスやドイツの抒情詩の模範となった...
和辻哲郎 「鎖国」
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