...こういう水上生活者の夫婦位妙に僕等にも抒情詩めいた心持ちを起させるものは少ないかも知れない...
芥川龍之介 「本所両国」
...紅葉や一葉の作物の中にある東京の春の抒景は...
竹久夢二 「砂がき」
...最も抒情的なものと考えられる詩歌の類で...
寺田寅彦 「科学と文学」
...単に抒情的小品だけがエッセイではなくて...
戸坂潤 「思想としての文学」
...抒情風の衣をまとった叙事詩...
豊島与志雄 「秦の憂愁」
...いわんや一層純一な抒情詩人であるところの...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...一種の抒情詩的な陶酔魅惑をあたえる...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...一方抒情詩(リリック)もまた...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...民衆的な情痴抒情詩の対立になったことは...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...全篇が荘厳な抒情的進展を見せるか――それはやがて追々に分って戴けることと思う...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...その本質はやはり抒情詩人であつた...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...装飾的で上品な華麗に包まれた流行抒情詩人たちの作品である...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神の剣」
...目の大きい夢二の絵より一層病的な絵をかいて抒情画と称して少女たちにやんやとうけていた中原淳一が...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...あのひとの抒情的ディフォーメイションが余り気に入っていないところもあるけれど...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...みなさういふ抒情詩を書く時代を経験してゐる...
室生犀星 「忘春詩集」
...それゆゑその人はその抒情詩の時代をどれだけあとあとまで懐慕するか分らない...
室生犀星 「忘春詩集」
...これが抒情詩である...
森鴎外 「なかじきり」
...スルリと抒景と一致する時...
夢野久作 「探偵小説漫想」
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