...その息は又何かの拍子に一篇の抒情詩に変ることもあった...
芥川龍之介 「三つのなぜ」
...エッセイが抒情的小品だと考えられるのは...
戸坂潤 「思想としての文学」
...渡辺氏「山晴れ」は農村青年と売られて行く農村の娘との悲劇を牧歌的に抒した小篇...
戸坂潤 「読書法」
...しかしユウゴオやラマルチンはまだ一度も巴里郊外の自然をそが抒情詩の直接の題材にして歌った事はない...
永井荷風 「夏の町」
...必竟『聖なる抒情主義』ともいふべきものであつた...
中原中也 「デボルド―※[#濁点付き片仮名ワ、1-7-82]ルモオル」
...抒情性の自然的な発展と見られる...
野間清六 「百済観音と夢殿観音と中宮寺弥勒」
...俳句が抒情詩(じょじょうし)であることの本義を忘れて...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...それが日本人の抒情的(じょじょうてき)な言葉で...
萩原朔太郎 「小泉八雲の家庭生活」
...あの『物のあわれ』の抒情的(じょじょうてき)ペーソスを知ってたのである...
萩原朔太郎 「小泉八雲の家庭生活」
...この叙事詩(エピック)と抒情詩(リリック)との特殊の対立――それはホーマーとサッホオによって代表されている――は近世の文芸復興期に至っても...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...新日本の若き抒情詩(リリック)を創った積りで得意になっていた...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...西洋人は青年期に抒情詩(じょじょうし)を書き...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...後半に合編した抒情詩は...
萩原朔太郎 「宿命」
...あの「抒情小曲集」にある心根のしをらしさも...
萩原朔太郎 「田端に居た頃」
...それ故に景を抒しつつ立派な抒情詩となるのである...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...これも新古今辺から躍出して多少とも新味のある明治の抒情詩を作り出さうとした作者の試みである...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...そこで日本の抒情詩に複式近代性を与へようと意識的に挺身したのが晶子さんであつた...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...その男は自分は五十位になつたらいい抒情詩が書けさうだと云つてゐたさうだ...
堀辰雄 「二人の友」
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