...それはまた左右の男女(なんにょ)たちの力もほとんど抑えることの出来ないものだった...
芥川龍之介 「古千屋」
...そっと胸の動悸を抑えるようにしてそのまま路次を出て来た...
近松秋江 「霜凍る宵」
...生咬(なまが)みの叭(あくび)を手で抑えるのだった...
徳田秋声 「縮図」
...それを抑えれば抑えるほど...
豊島与志雄 「反抗」
...悪瑞(あくずい)と見たりする者の出づるのも抑えることができません...
中里介山 「大菩薩峠」
...抑えることも何も出来ずに...
中島敦 「狼疾記」
...抑えることのできない苦しそうなぴいぴいいう音がまじっていた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...それによって自分を抑えることができたので...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...それを抑えるために暫く背をこごめながら立ち止っていた...
堀辰雄 「菜穂子」
...自分の感情を抑えるものだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...結婚は婦人たちの燃え上るのを抑えるためにあるのだと我々はいうけれど...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...わたしを野心へと誘う自然的傾向をあらかじめ抑えることは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「こんどはなんでいらしったの」志保は妹の饒舌を抑えるように口を(さしはさ)んだ...
山本周五郎 「菊屋敷」
...(元兇を捕り抑える必要がある...
吉川英治 「大岡越前」
...又四郎の口を抑えるようにである...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...旺(さかん)な心臓を抑えるため...
吉川英治 「宮本武蔵」
...老先生は子供の頭を抑えるように...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...わがままを抑えるとか...
和辻哲郎 「藤村の個性」
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