...この心持を抑えるのも不思議にまた子供だったのです...
伊藤野枝 「成長が生んだ私の恋愛破綻」
...「やい女(あま)! まだ、じたばたしやがるか!」と毒蛇(コブラ)が飛びかかって、その口を抑える...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...何をうろたえたか二人の聞き手を抑えるように手を挙げながら...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...耐(こら)えにこらえぬいている憤怒がかっと込み上げて抑えることが出来ない...
近松秋江 「霜凍る宵」
...国民のデモクラティックな発達を抑えることによって...
戸坂潤 「一九三七年を送る日本」
...主観的なものどもを抑える...
中井正一 「言語は生きている」
...悪瑞(あくずい)と見たりする者の出づるのも抑えることができません...
中里介山 「大菩薩峠」
...マドロスを抑えるには白雲に限る...
中里介山 「大菩薩峠」
...さながらパッチ網にかかった雲雀(ひばり)を抑えるが如く...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼はこう考えると微笑を抑えることができなかった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...骨が折れるために息がはあはあいうのを抑えることはできなかった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...この抑えることの出来ない人々には...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...仮に感情の激昂を抑えることができないような場合には...
山本周五郎 「青べか物語」
...「こんどはなんでいらしったの」志保は妹の饒舌を抑えるように口を(さしはさ)んだ...
山本周五郎 「菊屋敷」
...攘夷論の強硬派である斉昭を抑えることによって...
山本周五郎 「新潮記」
...新興勢力の擡頭を抑える無言の蔑視が...
横光利一 「夜の靴」
...――播磨(はりま)一円を抑えるには...
吉川英治 「新書太閤記」
...抑えるところは抑え...
吉川英治 「新・水滸伝」
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