...彼はじっと抑えるのに骨を折った...
犬田卯 「米」
...前にとびだして博士の腕を抑える...
海野十三 「共軛回転弾」
...「やい女(あま)! まだ、じたばたしやがるか!」と毒蛇(コブラ)が飛びかかって、その口を抑える...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...とにかく一種侮蔑の念を抑える訳に行かなかった...
寺田寅彦 「イタリア人」
...生咬(なまが)みの叭(あくび)を手で抑えるのだった...
徳田秋声 「縮図」
...そして彼はもう自ら抑えることが出来なかった...
豊島与志雄 「掠奪せられたる男」
...すべて人間の我儘を抑えることにのみ専一なのですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...両手で頭を抑える様にして...
夏目漱石 「それから」
...こっちはこっちで向うの急所を抑えるのさ」「それもよかろう...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...それでもう自分を抑えることができないでしょう...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...まことに時の勢いは抑えるすべもない...
本庄陸男 「石狩川」
...衝動を抑えるという習慣がなかったのです」「それならその習慣をつけるようにしよう」と隼人が云った...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...辛くも自分を抑えることができたあきつは...
山本周五郎 「日本婦道記」
...自分を抑えることも忘れたようであった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...もう抑えることが出来なくなった...
横光利一 「旅愁」
...どれもみな右翼のものを抑える検束だった...
横光利一 「旅愁」
...直義としてはそれしかお答えのしようはない」「ちがう!」尊氏は逃すまいとするものを抑えるように...
吉川英治 「私本太平記」
...蛙(かえる)の背なかを抑えるように突き立てた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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