...……樹明君からの来書は私の胸を抉るやうに響く...
種田山頭火 「其中日記」
...何ともいひしれぬ感情が私の腸を抉るのであつた...
原民喜 「廃墟から」
...特に今日は骨を抉るような寒気だ...
牧逸馬 「運命のSOS」
...私の鼻やら口つきやらを抉るやうに視据えるのであつた...
牧野信一 「病状」
...その「エ」につづけて深く太く腹の底まで抉るやうに「エーツ」...
正岡容 「初代桂春団治研究」
...抉るような浮いた調子で言って「僕なんぞも三度も音楽学校の試験に落第したものですよ...
室生犀星 「幻影の都市」
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