...自然を抄略する――抄略も亦誇大を成就する一つの手段だ――...
有島武郎 「描かれた花」
...お風呂が沸いたらすぐ知らせまつせ」と妙な足つきをして小走りに走つて畳の上の電報を抄ふやうに拾ひ上げて座敷を出たかと思ふと...
高浜虚子 「斑鳩物語」
...「MR(ミスタ)・谷崎(タニジャーキ)の春琴抄(シューキンショウ)を英訳で読みました...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...『源氏』の『湖月抄』もオオサカあたりの書林からか出たので...
津田左右吉 「学究生活五十年」
...他人の書を抄録し...
内藤湖南 「支那目録學」
...丁度手許にあつた湖月抄本とウエイレイの英譯とをちやんぽんに見ながら急いで走り讀みをしましたが...
堀辰雄 「若菜の卷など」
......
山川登美子・増田雅子・與謝野晶子 「恋衣」
...ある書にいわくと冒頭して引いた文も多分それから抄出したと見える...
南方熊楠 「十二支考」
...氏はこれを『歴史地理』へ抄載した...
南方熊楠 「十二支考」
...そして社報に日記抄を出しています...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...『特殊の風格を備えたる先生の英文は翻訳をもってしては到底その真味を伝うる能(あた)わざるとともにその本旨にももとるものあるべきをおそれ……』その抄訳(しょうやく)さえも天心全集に収められなかったものを...
村岡博 「茶の本」
...茶表紙の上に貼(てふ)した簽(せん)に「糾繩抄」の三字が題してある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...今序の全文を抄出する...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...わたくしは此より棠軒日録を続抄する...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...その三百五十三庚午十二月七日後の棠軒日録を続抄する...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...休聞抄(きゅうもんしょう)、水蛙眼目(すいあがんもく)、深秘抄など、手にするほどの書物を殆んどひとり合点に読みちらして、まねごとの字数そろえがいつかしら本気になり、やがて茜という方のお誘いもあって、湖月亭の大人に添削をして頂くようにさえなった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...「この鼠賊(そぞく)」と体(たい)を抄(すく)い込み...
吉川英治 「宮本武蔵」
...春曙抄本のような形がなぜ起こったか...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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