...然れどもその憐憫の為に汝等の意志を抂ぐべからず...
芥川龍之介 「遺書」
...異性を「買ふ」事を卑しとする自分の良心を抂げなかつた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...民意を抂屈し選権の自由を涜したものであるとの非難が囂々とおこったので...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...この気持を抂げることが第一苦しかった...
鷹野つぎ 「窓」
...諸神の意を抂げつ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...脂肪のいけにへを 500捧げて人は神明の心を抂ぐることを得む...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...誠あるもの願へども彼の心を抂げ難し...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...抂げざるつらき心おく...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...62 神々も運命を抂ぐるを得ず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
... 385稀の玉歩をこゝに抂げ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...『年少誤懷天下憂・時々深夜聞レ鷄起・半生事業何所レ成・抂向二燈前一編二小史一』彼は眞正の文學の偉大を(時代が時代ゆゑ)分らないのである...
土井晩翠 「新詩發生時代の思ひ出」
...誤謬と知りながら之を訂正せず又は故意に真理を抂げることが虚偽であると考えられているであろう...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...娘はあなたの方がどうか慥に極りのつかぬうちは他の縁談は聞かさないでくれといふ次第だといつて「抂げてもどうか兄の一家のものを安心させて戴くことは出來ますまいか」といふ至極穩かな申出である...
長塚節 「開業醫」
...一たび固(かた)めた決心を抂(ま)げぬ...
新渡戸稲造 「自警録」
...事によりては一歩も抂(ま)げられぬこともある...
新渡戸稲造 「自警録」
......
野口雨情 「都会と田園」
...抂程亦偕聯玉輩...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...何と抂(ま)げてお聞入れては下さるまいか」「さて...
吉川英治 「剣難女難」
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