...道廳からも別に案内者として技手が一人行くことを語つた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...十長濱技手は、一番多く旅なれてゐるからでもあらう、最も輕い出で立をしてゐる...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...義雄よりも一層疲れてゐるらしい技手はそれでも、土木技手だけに、流水の中にも開鑿(かいさく)道路をさぐり行き、草むらの間にも正當な新道をたどり行くので、初めは苦しまぎれにずん/\先きに立つてゐた義雄は、つひに渠に從つて暗夜を僅かに進んで行つた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...一緒に行つたといふ技手が君の革鞄(かばん)を持つて來て...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...技手の云ふには、どうも自動車の機関が狂つてゐたとしか思はれない...
グスタアフ・ヰイド Gustav Wied 森林太郎訳 「薔薇」
...田中技手補は非番であって...
海野十三 「白蛇の死」
...二名の作業服を着た技手が...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...わたし達の後から登って来た三田村技手が...
大阪圭吉 「灯台鬼」
...そばに仕事をしていた三田村技手へ...
大阪圭吉 「灯台鬼」
...どこの部屋にもいやしなかった」「ミドリさんがいなかったですって」三田村技手が聞きとがめた...
大阪圭吉 「灯台鬼」
...換言すればはえはわれわれの五体をワクチン製造所として奉職する技師技手の亜類であるかもしれないのである...
寺田寅彦 「自由画稿」
...どうしたかと心配していた金子技手の顔がのぞいていた...
永井隆 「長崎の鐘」
...その後ある人の周旋(しゅうせん)で街鉄(がいてつ)の技手になった...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...技手を毛布の上に乗せ...
久生十蘭 「海豹島」
...オオビュルナンは技手に待っていろと云って置いて...
マルセル・プレヴォー Marcel Prevost 森鴎外訳 「田舎」
...克子さんが大阪でお嫁にゆくことになり(汽車会社の設計につとめている技手か何か)その結納の百円がいるので...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...彼女たちは全身の細胞群の中から選み出された反射交感術の専門技手なのだ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...老人はその技手であつたのだ...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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