...私は何度も技倆の全部をだしてやってくれることを望んだ...
上田広 「指導物語」
...彼の持つ技倆がどのくらいかわかり過ぎているのだが...
上田広 「指導物語」
...若き紅葉の技倆を見るべき傑作の一つであるが...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...ゆえに爾先(ま)ず己が身を下に投(なげ)よさらば衆人爾の技倆に驚き爾に注目するに至らん...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...統一し摂取して自分のものにするには独得の技倆を有(も)つてゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...其の人物技倆亦松田氏と同日に語る可らざれば...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...その技倆の程はまだ知らないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...日頃の技倆を手際よく見せようという心であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...文を遣る技倆の點や...
長塚節 「土」
...さうして彼(かれ)は自分(じぶん)の技倆(うで)が愉快(ゆくわい)になつた...
長塚節 「土」
...力(りき)ちやんと違つて私(わた)しには技倆(うで)が無いからね...
樋口一葉 「にごりえ」
...田付四郎兵衛なら知らず、貴様の技倆では、五貫目玉の五十町射ちは覚束なかろうと、満座のなかで手きびしくやりつけたので、喜太夫も勘弁ならず、この日頃、鬱積していた怒りを一時に爆発させて、思うさまに言い返した...
久生十蘭 「ひどい煙」
...しかれども大家の技倆は往々悪句によりて評定せらるる事あり...
正岡子規 「俳諧大要」
...もって彼が技倆(ぎりょう)を見るに足らん...
正岡子規 「俳人蕪村」
...俳句における蕪村の技倆は俳句界を横絶せり...
正岡子規 「俳人蕪村」
...その技倆(ぎりょう)はどれほどのものであるかが分っていた...
三木清 「人生論ノート」
...わたしは技倆を授けて遣ることは出来ませんが...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...技倆(ぎりょう)の上達が...
吉川英治 「山浦清麿」
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