...そして相互の人格・才幹・技倆・能力・体力に非常なる懸隔があって...
伊波普猷 「ユタの歴史的研究」
...当人の技倆がどうやら一人前に見たてられるようになってからの私には...
上田広 「指導物語」
...幸いにして金庫破りにかけてはチーア卿は非凡なる技倆を持っている...
海野十三 「共軛回転弾」
...M医師は医術上の技倆が劣っていた為にしくじったのですから...
江戸川乱歩 「赤い部屋」
...彫刻という美術上の技倆の上には別に大した関係のないことで選んだモデルをモデルとしてやった結果が優秀と認める以上...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...相手をいらいらさせる特種の技倆(ぎりょう)を持っているので...
太宰治 「猿面冠者」
...二十億と云ふ借金を仕拔けてやつて往くと云ふのはどう云ふ技倆でやつて往くのですか...
田中正造 「土地兼併の罪惡」
...さすが柳村の技倆は...
土井晩翠 「新詩發生時代の思ひ出」
...醋酸石灰でも曹達でも特別の技倆があるので其製品は名人で賣り出されて居るのであるが...
長塚節 「炭燒のむすめ」
...(漱石曰く趣向は陳腐にもあらず又陳腐でなき事もなし要するに技倆如何にて極る...
夏目漱石 「鈴木三重吉宛書簡―明治三十九年」
...ことに自分を護(まも)る事に巧みな技倆(ぎりょう)を有(も)っていた...
夏目漱石 「道草」
...自分に何か特別の技倆でもあるかのやうな妙な誇りを感じて...
牧野信一 「白明」
...時にはこれらの陳套(ちんとう)を翻案して腐を新となし死を活となすの技倆(ぎりょう)あるを要す...
正岡子規 「俳諧大要」
...舞臺に繪畫を展開する技倆には勝れてゐるが...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...ホテルの料理人でも西洋料理屋の料理人でも家庭料理風な上等の料理を作る技倆(うで)のある人物はないとも限りません...
村井弦斎 「食道楽」
...真の音楽として批判すれば一段上の技倆(ぎりょう)があるとも言えると...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...榛軒が清川玄道の技倆に信頼してゐたこととが知られる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...当地方の能楽界の技倆が...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
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