...書き上げる技倆に驚嘆してゐた...
芥川龍之介 「あの頃の自分の事」
...こゝに技倆すぐれたる俳優あり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...まだ自分の技倆が分らぬ...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...「技倆(はたらき)があるか何だか知らんが...
徳田秋声 「あらくれ」
...また自分の技倆(ぎりょう)によって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...獨得の技倆を發揮せしは果して何時代の頃なりや...
内藤湖南 「日本の肖像畫と鎌倉時代」
...元來は書に就ては天稟の技倆のある支那人は...
内藤湖南 「北派の書論」
...三四郎は与次郎の技倆(ぎりょう)に感服した...
夏目漱石 「三四郎」
...年々肥満してくる技倆に敬服してゐる...
夏目漱石 「それから」
...また彼の技倆(ぎりょう)を疑える者は...
新渡戸稲造 「自警録」
...主婦の技倆(うでまへ)の鮮やかさを口々に褒めそやしはじめたものぢや...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...非文学的なる者をしてなるべく文学的ならしむるの技倆も具備せざるべからず...
正岡子規 「俳諧大要」
...蕉門も檀林も其嵐派(きらんは)も支麦派も用いるに難(かた)んじたる極端の俗語を取って平気に俳句中に入したる蕪村の技倆(ぎりょう)は実に測るべからざるものあり...
正岡子規 「俳人蕪村」
...あざやかな技倆(うでまえ)でしょう? 門倉さん...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...楽人は殿上役人からも地下(じげ)からもすぐれた技倆を認められている人たちだけが選(よ)り整えられたのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...真の音楽として批判すれば一段上の技倆(ぎりょう)があるとも言えると...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...わたしは技倆を授けて遣ることは出来ませんが...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...応急的な飛行機用掩蔽壕と重い雪のブロックによる防風壁をこしらえたアトウッドの技倆により...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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