...船室のないのを承知のうえで...
海野十三 「沈没男」
...爺親も承知のうえのことでございました」順作は奇怪な秘密に就(つ)いていろいろ考えたがどうしても判断がつかなかった...
田中貢太郎 「藍瓶」
...くれないことは承知のうえだよ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...父母ははじめからそれを承知のうえで娘を嫁にやったのである...
夏目漱石 「手紙」
...ヴィラは今後の身の危険を十分承知のうえ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...筒井もそれは承知のうえだった...
室生犀星 「津の国人」
...彼はもちろん承知のうえで...
山本周五郎 「おれの女房」
...むろん承知のうえのことだったろう...
山本周五郎 「古今集巻之五」
...しかしそれは対馬どのも承知のうえの話であろうな」「いやわたくし一存でございます...
山本周五郎 「城を守る者」
...それは或る点まで承知のうえだし...
山本周五郎 「竹柏記」
...承知のうえで妻にして呉れましたのよ」七「結婚してからはわかりました」また眼を伏せながら...
山本周五郎 「はたし状」
...討手のかかるのは承知のうえだ...
山本周五郎 「ひとごろし」
...――危険は始めから承知のうえではないか...
山本周五郎 「風流太平記」
...悉く承知のうえで...
吉川英治 「黒田如水」
...しばらくすると、再び姿を見せて、「御斟酌(ごしんしゃく)の儀、柳生殿にも、御承知のうえで、先へ、道場へ通ってお待ちなされております...
吉川英治 「剣の四君子」
...盗(ぬす)っ人(と)だということを承知のうえで」「え...
吉川英治 「治郎吉格子」
...大坂表から黒田ノ城へ使いに来た帰りの途の者とは承知のうえで...
吉川英治 「新書太閤記」
...さ、来い」「いやだ」「卑怯者め、承知のうえで、礼鐘を撞(つ)かぬといったくせに...
吉川英治 「親鸞」
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