...此段御承引(ごしよういん)無之(これなき)に於ては...
芥川龍之介 「尾形了斎覚え書」
...」私は客の言葉に承引が出来なかった...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...神様は滅多に承引しては下さらないが...
薄田泣菫 「茶話」
...只管(ひたすら)御寛恕(かんじょ)御承引のほどお願い申上げます...
太宰治 「虚構の春」
...もしその上にも御承引なく...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...若(も)しこの一事を御承引下され候わずば...
谷崎潤一郎 「秘密」
...かついえ公もこゝろよく御承引なされ...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...三百石には取立てて得させる」「有難く存じまする」「早速承引してくれて...
直木三十五 「南国太平記」
...本人そのものが容易なところでは承引(うけひ)くまいし...
中里介山 「大菩薩峠」
...何の因縁か分らないがまづ御馳走になる方が得策だと思つて承引した...
夏目漱石 「鈴木三重吉宛書簡―明治三十九年」
...どうしても承引しなかった...
火野葦平 「花と龍」
...禅師様がわたくしの日頃よりの心細い憂えをそこもとへお伝えなさいましたのを心よく御承引(おうけひ)き下さいました由...
堀辰雄 「ほととぎす」
...文なし漢は両人承引の上はわれここに用なしと挨拶して去った...
南方熊楠 「十二支考」
...すぐに気軽く御承引あそばすものでないことを知っている大将は...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...これの御承引(ごしょういん)がなければ筒井はまいれないかも知れませぬ...
室生犀星 「津の国人」
...客僧は承引して、あすの巳(み)の刻に面会しようと云った...
森鴎外 「護持院原の敵討」
...承引(しょういん)仕(つかまつ)った...
吉川英治 「新書太閤記」
...御承引なさるまじく候に付...
吉川英治 「宮本武蔵」
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