...ともかくも最近一〇〇年間のこの方面における収穫はその前の九〇〇年間のそれに比べて多大なものであるということは恐らく一般の承認するところであろうと思われる...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...彼女の姓名を僕が承知したか...
辰野九紫 「青バスの女」
...秀次は木食上人(もくじきしょうにん)に会うて涙に咽(むせ)び、われかゝる事のあるべきとは思いも寄らず、世にありし時心を附くる事もなくて、今更あさましゅうこそ候え、みずからが露の命、早や極(きわ)まり候えば、只今にも伏見より検使あらば自害すべし、亡からん跡は誰をか頼み申すべきと云いもあえず、ふたゝび涙を流したので、上人承り、御諚(ごじょう)にて候えども、此の山へお登りなされ候上はいかで御命に障り候べき、たとい太閤御憤り深くましますとも、当山の衆徒一同にて申し上げ、御一身を乞い受け奉るべしと云ったが、検使は福島左衛門大夫、福原右馬助、池田伊豫守を大将としてその勢五千餘騎、文禄四年七月十三日の申(さる)の刻に伏見を立ち、十四日の暮方(くれがた)に高野山へ着いて、上人を始め一山の老僧共の命乞いに耳を貸さず、青巌寺をひた/\と囲んだ...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...叙事詩の作られ伝承せられた時代のアイヌの生活と上代日本民族のそれとを同一視すべき特殊の理由があるとするか...
津田左右吉 「日本上代史の研究に関する二、三の傾向について」
...それともお厭?」「じゃ承知しました...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...高木さんはわけなく承諾したとのことだ...
豊島与志雄 「好人物」
...御承知にござりますか」「今...
直木三十五 「南国太平記」
...運の悪いお人だ」「兄上のことを御承知か」「はあ...
中里介山 「大菩薩峠」
...おいらの承知もなにもあったものじゃあねえ」「でも...
中里介山 「大菩薩峠」
...車で一緒(いっしょ)に都を一巡(いちじゅん)しながら色々話を承(うけたまわ)ろうと云う...
中島敦 「弟子」
...「頼む」「誰じゃ」「町方の御用を承る...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...判断において承認もしくは否認される認識の対象は...
三木清 「哲学入門」
...いろいろ承知いたしました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...何でも家庭料理を掌(つかさど)る人は平生あの分析表を側へ置いてこの食物は何の作用をするからどういう時に食べると承知していなければなりません...
村井弦斎 「食道楽」
...唯今のお祝いの御挨拶は承りました...
山本周五郎 「おれの女房」
...何か君側の用向きを承ると...
吉川英治 「新書太閤記」
...それを承知せねば...
吉川英治 「宮本武蔵」
...若党の佐田承平と...
吉川英治 「柳生月影抄」
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