...御承知でしょうが...
岩野泡鳴 「耽溺」
...肚(はら)の中に十分に承知していた...
海野十三 「宇宙戦隊」
...ある王子とシビという貴公子の物語として傳承されたのが原形であろう...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...僕が本人の代理として御承知を願うように計らってくれろと申すのが本意なのです...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...即ち空間表象の根源性を承認しその部分或いは要素として例えば触覚を説明するという道だけが残される...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...あなたでも御承知なら...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...僕は僕に悪い目的はちっともない事をあなたに承認していただきたいのです...
夏目漱石 「明暗」
...承知には相違ないがまだ延びるかと思ったから貰ったのさ」「廿(はたち)にもなって背(せ)いが延びるなんて――あなたもよっぽど人を馬鹿になさるのね」と細君は袖(そで)なしを抛(ほう)り出して主人の方に捩(ね)じ向く...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...つまりそれが要求承認の意味になるのです」ボースンはそこへ凍りついた棒のように立っていた...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...よく承知することができました...
久生十蘭 「キャラコさん」
...一つ室でいいじゃありませんか」「貴方(あなた)さえ承知して下されば...
平林初之輔 「謎の女」
...早く何とか村方で承知するように手配ばしてくれと申されるばかりで...
三好十郎 「斬られの仙太」
...色男っ! 罰金は承知だろうな」と早速一本参る...
村山俊太郎 「平泉紀行」
...そう考えて承知したのであった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...彼がこの冬の間雇はれてゐた船の船長の承諾を得なければならかつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...雷(らい)のごとく承っていましたが...
吉川英治 「三国志」
...明日(あす)会おう」「明日――どこで」「人寄せの懸っているれいの空地へ行ってくれ」「承知した」「貴公と初めて会った...
吉川英治 「宮本武蔵」
...この曲は承和御門(じょうわのみかど)御時(孝謙女帝崩より六七十年後)...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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