...承久の乱に疑問を懐きまして仏道に入り...
石原莞爾 「最終戦争論」
...そのかみは、官途も、今のごとくにはあらず、奉承榮達の道も、今よりは、たはやすかりきとおぼゆ、同僚は、時めきて遷れるも多し、おのれに親しく榮轉を勸めたりし人さへも、ひとりふたりにはあらざりき、されど、かゝる事にて心の動く時は、つねに王父の遺誡を瞑目一思しぬ...
大槻文彦 「ことばのうみのおくがき」
...秀次は木食上人(もくじきしょうにん)に会うて涙に咽(むせ)び、われかゝる事のあるべきとは思いも寄らず、世にありし時心を附くる事もなくて、今更あさましゅうこそ候え、みずからが露の命、早や極(きわ)まり候えば、只今にも伏見より検使あらば自害すべし、亡からん跡は誰をか頼み申すべきと云いもあえず、ふたゝび涙を流したので、上人承り、御諚(ごじょう)にて候えども、此の山へお登りなされ候上はいかで御命に障り候べき、たとい太閤御憤り深くましますとも、当山の衆徒一同にて申し上げ、御一身を乞い受け奉るべしと云ったが、検使は福島左衛門大夫、福原右馬助、池田伊豫守を大将としてその勢五千餘騎、文禄四年七月十三日の申(さる)の刻に伏見を立ち、十四日の暮方(くれがた)に高野山へ着いて、上人を始め一山の老僧共の命乞いに耳を貸さず、青巌寺をひた/\と囲んだ...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...国へ立つ前から笹村も承知していた...
徳田秋声 「黴」
...むしろその場の潤色に用いられたものにすぎないことを彼は百も承知していたのである...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...クリストフは悲しい情況をよく承知している...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...今日は私の平生承知して居る事柄に依つて...
内藤湖南 「支那の書目に就いて」
...自分はまだ承認し得ない」と その疑惑を披瀝した...
長岡半太郎 「プランク先生の憶い出」
...一応承知している...
中谷宇吉郎 「神仙道と科学」
...馬子は、「詔を承けて、それを必ず謹んでおこなう」ような無権力の人ではなかった...
蜷川新 「天皇」
...此處へ連れ子を承知で二度目の嫁入しました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...どうしても承引しなかった...
火野葦平 「花と龍」
...しかし御良人の御同意がなければ万事あなたの御意志だけではできないことを承知していますから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...夜明け方にまたお話を承りましょう」と...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...一朝一夕に孔明が承諾しようとも考えられないので...
吉川英治 「三国志」
...――崔諒はそう肚を決めて、「承知しました...
吉川英治 「三国志」
...念のため見て来てくれぬか」「承知しました」秀政は起ってすぐ寺の大台所へ行ってみた...
吉川英治 「新書太閤記」
...承知しております...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索