...彼が鵬翼の扶揺を搏つて上ること九万里...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...小さい者を扶助して行く包容の視點を與へられてゐる事を感じた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...幼い者どもを何とか扶持してやらなければなりません...
谷崎潤一郎 「三人法師」
...扶桑書房主人來話...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...扶くる男はわが脈(みゃく)に稲妻(いなずま)の血を走らすためか...
夏目漱石 「草枕」
...来年さらいねんの扶持米を金にして貸せといたぶりに行く...
長谷川時雨 「お墓のすげかえ」
...そして両側の提灯に眼を奪われてあちこちと見廻して居るので度々石につまずいて転ぼうとするのを母に扶(たす)けられるという事でありたかった...
正岡子規 「熊手と提灯」
...僅少(わずか)な扶持(ふち)をもらって...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...武鑑を検するに、山脇道作は「法眼、寄合御医師、五十人扶持、京住居」と云つてある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...孫は復籍して三人扶持を受けた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...人をして二人を扶持して去らしめき...
箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...これは『扶桑(ふそう)怪談実記』の誌すところであって...
柳田国男 「山の人生」
...侍のなかには一年に三両扶持で暮す者もずいぶんいる...
山本周五郎 「七日七夜」
...六郎兵衛は兵部に月づきの扶持を約束させ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...単に扶持(ふち)されている用心棒にすぎない...
山本周五郎 「山彦乙女」
...自己の一族を征地にやるのも同様な物心両面の扶(たす)けを与えて...
吉川英治 「私本太平記」
...扶たちは、馬の背に跳びつくと、たちまちどこかへ、走り去った...
吉川英治 「平の将門」
...五石十人扶持は、ぼくにとっても初耳だった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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