...国体を擁護し皇運を扶翼(ふよく)し奉るための武力の発動が皇国の戦争である...
石原莞爾 「最終戦争論」
...蓮香は新婦を扶けて式場に入った...
田中貢太郎 「蓮香」
...余は老人子供を扶(たす)け下ろして...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...扶くる男はわが脈(みゃく)に稲妻(いなずま)の血を走らすためか...
夏目漱石 「草枕」
...窒扶斯(ちふす)が...
夏目漱石 「それから」
...咽(むせ)び泣く麗子を扶(たす)けて...
野村胡堂 「向日葵の眼」
...扶持米(ふちまい)取りの役付き家臣はなつかしい家屋敷を買いもどしたというのだ...
本庄陸男 「石狩川」
...空晴れたる日は椅子を其ほとりに据ゑさせ人に扶(たす)けられてやうやく其椅子にたどりつき...
正岡子規 「小園の記」
...一田アキなどの友情で扶けられた...
宮本百合子 「解説(『風知草』)」
...「寛政五丑年(うしどし)より暫の間三人半扶持御減し當時三人半被下置」と云ふことになつた...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...その足跡は扶桑(ふそう)全土に及んでいます...
柳宗悦 「民藝四十年」
...生活は苦しかった……扶持は十石あまりだったが...
山本周五郎 「日本婦道記」
...扶持を失いたくない...
山本周五郎 「雪の上の霜」
...今じゃお扶持(ふち)お名前を頂いているが...
吉川英治 「江戸三国志」
...同族どもの細扶持を喰って歩こうなんて肚(はら)ではねえから安心してもらいたい...
吉川英治 「大岡越前」
...扶持(ふち)では実際に食えない実状なのだから仕方がない...
吉川英治 「鬼」
...で、自然、捨扶持、隱し扶持といふものを、牢人に與へてゐた...
吉川英治 「折々の記」
...扶持人(ふちにん)同様に出入りしている藤原秀衡(ひでひら)の側臣を通じ...
吉川英治 「源頼朝」
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