...孫火庭(そんかてい)という家扶(かふ)と共に...
海野十三 「西湖の屍人」
...あてがひ扶持で平氣でゐる...
高村光太郎 「美の影響力」
...相互扶助の研究の延長だ……...
豊島与志雄 「女客一週間」
...お稲荷様も御扶持放(ごふちばな)れで...
永井荷風 「狐」
...松島には狩野永徳が待っている――扶桑(ふそう)第一とうたわれた...
中里介山 「大菩薩峠」
...少しでも捨扶持(すてぶち)が貰へるだらうよ――憎いのは捨吉だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...扶持米を數囘に分けてか...
長谷川時雨 「花火と大川端」
...隠居扶持(ぶち)月々おこして...
樋口一葉 「大つごもり」
...右により両親にその維持扶養能力なしと認められたる子女...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...洞谷(どうこく)は上(かみ)の席順に「第六等席、十三人扶持、吉田洞谷、四十二」と云つてある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...文吉はそれを扶(たす)ける振(ふり)をして附いて行く...
森鴎外 「護持院原の敵討」
...月々金三十枚ずつ扶持されるというのである...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...甲斐は立ちあがって、手を貸そうと云い、家扶と二人で、新左衛門の半身を起こし、前に脇息(きょうそく)を置いて、凭(もた)れかかるようにしてやった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...やがて乙女を扶(たす)け起して云ひけるやう...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...その扶(たす)けのみを自己の任としていたが...
吉川英治 「黒田如水」
...わが弟を扶(たす)け...
吉川英治 「三国志」
...細々(こまごま)と女房子の口を糊(のり)するに足りるほどな小扶持(こぶち)をうけている部下の足軽までが...
吉川英治 「新書太閤記」
...身にあまる扶持をうけておりましたが...
吉川英治 「新書太閤記」
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