...扶養の義務を尽くさねばならない羽目(はめ)になったので...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...酔テ扶ク二蛾眉ヲ一月下ノ船...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...デシエ嬢も扶養出来るほどですよ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...「御手とる」とは日本流に手を取りて傍(かたわら)より扶(たす)くる意にや...
正岡子規 「墨汁一滴」
...自分が扶養する貧民を自ら作り出している...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...相互の扶助はかくして諸部分の相互的依存を惹き起す...
三木清 「歴史哲學」
...隱居して終身二人扶持を貰ふことになつた...
森鴎外 「ぢいさんばあさん」
...五人扶持にせられた...
森鴎外 「渋江抽斎」
...自分の扶持米(ふちまい)で立ててゆく暮らしは...
森鴎外 「高瀬舟」
...人に扶(たす)けられて帰り来しが...
森鴎外 「舞姫」
...その上に彼の妻子を国費で扶養するように命令した...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...扶持方即ち一家眷屬を養ふ食料である...
柳田國男 「食料名彙」
...幕府は人数だけの扶持米を支給しあとはぜんぶ伊達家の負担だった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...金剛山の裏から楠木勢を扶(たす)けているが...
吉川英治 「私本太平記」
...伊賀者頭(いがものがしら)でお扶持(ふち)をもらっているだけのお値打(ねう)ちはある」「おだてるな...
吉川英治 「神州天馬侠」
...これで藤吉郎は小扶持(こぶち)にせよ...
吉川英治 「新書太閤記」
...ここらの横には小扶持(こぶち)を取って...
吉川英治 「宮本武蔵」
...五石十人扶持おもいがけない未知の人から...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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