...新浪漫主義を唱(とな)える人と主観の苦悶(くもん)を説く自然主義者との心境にどれだけの扞格(かんかく)があるだろうか...
石川啄木 「時代閉塞の現状」
...その間に扞格(かんかく)を来すのである...
伊波普猷 「琉球史の趨勢」
...元来思想上相容れなかったので思想上の扞格(かんかく)が感情上の乖離となって...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...欧洲列強間の利害は各々相扞格(あいかんかく)していても...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...而(しか)して教育の事はなんら国際上に扞格(かんかく)を生ずることなく...
大隈重信 「早稲田大学の教旨」
...意志と魂との扞格(かんかく)...
田山花袋 「ある僧の奇蹟」
...扞格(かんかく)した力の上に起つて来る悲劇は...
田山花袋 「ある僧の奇蹟」
...毫も伯の性格に於て相扞格すべき障害あるを見ざりき...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...毫も伯の性格に於て相扞格すべき障害あるを見ざりき...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...理と情(じょう)との間に何らの矛盾をも扞格(かんかく)をも認めなかった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...斯くありたしとの希望を容(〔い〕)れぬ自然の器械的なる進行に即して起る矛盾扞格(〔かんかく〕)の意に外ならぬ...
夏目漱石 「文芸とヒロイツク」
...気が気に通じ心が心を喚起(よびおこ)し決して齟齬(そご)し扞格(かんかく)する者で無い...
二葉亭四迷 「浮雲」
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