...最後に僕のこの原稿を特に君に托するのは君の恐らくは誰よりも僕を知つてゐると思ふからだ...
芥川龍之介 「或阿呆の一生」
...肆意にして貧弱なる選擇の上に其生を托する不安の子よ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...自己の鍛錬をその師に托することである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...我らのユーザ・サヨ・サマーレをかえって中尉並びにロゼリイス姫に托することとなりました奇(く)しき運命の変転に...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...(それも酒のためなのだ)使賃を与へ手紙を托する...
種田山頭火 「一草庵日記」
...その男が己(おの)れを托するに足りるほどに強い男であることを知った時には...
中里介山 「大菩薩峠」
...また相当の使命を托すると見なければならぬ...
中里介山 「大菩薩峠」
...その時に猫を取っ捕えて青年達に托すること前の通りにして出た...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...すなわち全身の重量を――この高い絶崖と遙か下方の急瀬深潭との中空において――托するに足るかどうか...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...一縷の生を托するものよ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...倩(せん)たる巧笑にわが命を托するものは必ず人を殺す...
夏目漱石 「虞美人草」
...彼女は年を取った母を吾一に托するのが不安心だったから...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...雄弁荘重なる言語に托するものあり...
新渡戸稲造 「我が教育の欠陥」
...安心して此等の人々に托することが出來た...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...以後は平時相応な事業をお前に托する...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...人數の僅かな家ではよその小舟に托することもある...
柳田國男 「瀬戸内海の島々」
...人類の起原をインセストに托するは自然であった上に...
柳田国男 「木綿以前の事」
...これを頼光四天王の一人に托するに至って...
柳田国男 「山の人生」
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