...最後に僕のこの原稿を特に君に托するのは君の恐らくは誰よりも僕を知つてゐると思ふからだ...
芥川龍之介 「或阿呆の一生」
...七 文芸は文章に表現を托する芸術なり...
芥川龍之介 「小説作法十則」
...自分の感情を思う存分に托する歌一ツだに持たず...
辻潤 「ふもれすく」
...かつ三子への通路はこの三老に托すべし...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...而も之れを托するに無意義なる禪家の裝姿を以てするが故に...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...主義の消長を顧みずして官僚團と結托するは其の甚だ喜ばざる所なり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...寄宿生中より抜擢して命じた舎監を特に他の同郷の壮年者に嘱托する事になって...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...また相当の使命を托すると見なければならぬ...
中里介山 「大菩薩峠」
...一縷の生を托するものよ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...大自信を托する飛行具となったのです...
野村胡堂 「天保の飛行術」
...之を今日の文部省に托す可らず...
福沢諭吉 「帝室論」
...御身に病児を托す...
福田英子 「妾の半生涯」
...君に托することは...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「或女友達への手紙」
...富農撲滅と富農と結托する僧侶排撃の精力的な活動と集団農場での文化向上のための文化・芸術ウダールニクが...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...詞に都合好く信仰を托することが出来る...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...工藝の未来を托すほど...
柳宗悦 「工藝の道」
...人數の僅かな家ではよその小舟に托することもある...
柳田國男 「瀬戸内海の島々」
...見も知らぬ人間にこうした重大な物品を委托するポーエル・ハインリッヒ候補生の如何にもお坊ちゃんらしい純な...
夢野久作 「戦場」
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