...もし小説に仮托するなら矢野龍渓や東海散士の向うを張って中里介山(なかざとかいざん)と人気を争うぐらいは何でもなかったろう...
内田魯庵 「二葉亭追録」
...(それも酒のためなのだ)使賃を与へ手紙を托する...
種田山頭火 「一草庵日記」
...高島一派の現勢力は殆ど零位なり彼れ豈之れと結托するの愚を為さむや或は自由...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...歯糞を飛ばして寄附金を強請するに至っては其の名を忠孝に托すと雖も其心は豺狼(さいろう)に斉(ひと)し...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...その男が己(おの)れを托するに足りるほどに強い男であることを知った時には...
中里介山 「大菩薩峠」
...一生を托する大事業でも見付けようか――と言って居た青年だったのです...
野村胡堂 「身代りの花嫁」
...之を今日の文部省に托す可らず...
福沢諭吉 「帝室論」
...下女下男子守の雇ひ入れに屈托することがなかつたゝめである...
正宗白鳥 「幼少の思ひ出」
...その体の一部を托すべきあるに遇わば...
南方熊楠 「十二支考」
...文学以外の力にその身を托すようになったか...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...詞に都合好く信仰を托することが出来る...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...以後は平時相応な事業をお前に托する...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...その家事を托する人が必要になって...
矢田津世子 「女心拾遺」
...重器は輕しく托す可からず...
箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...人類の起原をインセストに托するは自然であった上に...
柳田国男 「木綿以前の事」
...見も知らぬ人間にこうした重大な物品を委托するポーエル・ハインリッヒ候補生の如何にもお坊ちゃんらしい純な...
夢野久作 「戦場」
...その生命を托す自然と融合調和(ゆうごうちょうわ)して...
吉川英治 「宮本武蔵」
...生命の縄一本に身を托す...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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