...払渡しの手続きを完了しました...
...彼女は土地の払渡しを担当しています...
...お金を払渡すことができませんでした...
...払渡書類にサインしてください...
...払渡期日が迫っています...
...手前の店払渡しの小切手九十九円八十銭というのを払出していらっしゃいましたが...
海野十三 「深夜の市長」
...手間代の払渡をせざる可らざるが故に...
田中正造 「非常歎願書」
...いちいちわたし一人で払渡しをしたり...
中里介山 「大菩薩峠」
...お雪ちゃんとしても、そう卑しい生立ちではないから、千万金を見せられようとも、時と場合によっては、心を動かすようなさもしい人柄ではないけれども、お銀様のあまりざっくざっくした扱いぶりに呑まれたような形で見ていると、お銀様が、「いいえ、大金というほどではありませんけれども、それでも、払渡しや買物に、これでは扱いかねることがありますから、別に五十二枚だけ、いま申しました通り、長浜へ両替にやりましたから、そのうちに戻りましょう、小出しは小出しとして置いて、これはまたこれとしてお預かり下さい」「では……お引受け致しました以上は、ともかく米友さんの帰るまでお預かりして置きまして――」「どうぞ、そうして下さい」「念のために、一応おあらためを願います」「はい――」と言って、お銀様はわるびれずに、自身その箱の中から小判を取り出して、いちいちお雪ちゃんの眼の前で数を読み、「この通り、五十二枚ございます」「確かに五十二枚――そうして、お金につもれば幾らになるのでございましょうか」「ホ、ホ、ホ」と、お銀様が珍しく軽く笑いながら、「お金につもればと言っても、これがそのお金そのものじゃございませんか」「まあ、ほんとうに左様でございました、小判五十二枚ですから、五十二両でございますね」「え、一枚を一両と覚えていらっしっていただきまして、その値段は、小判のたちによって違うのでございます」「そのように聞いておりましたが、この小判は……」「これは、たちのよい方の小判なのです、ごらんなさい、享保小判と申しまして、これでこの一枚の重さが四匁七分あるのです」と言って、お銀様は小判の一片(ひとひら)を指の上にのせて、目分量を試むるかのように、お雪ちゃんの眼の前に示し、「一枚の重さが四匁七分ありますが、それがみんな金(きん)というわけではありません、そのうちの六分三毛というのがほかの混ぜものなのです、純金ばかりでは軟かくってお金になりませんから――そうして、この一両を小銭に替えますと、六貫五百文ほどになるのです」と、お銀様が説明しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...しかし念のため手紙のそのつぎの一文は――「横浜出帆前十一番会社(オリエンタル・バンク)と取極ておいた一分銀代価はロンドンで払渡し...
服部之総 「明治の五十銭銀貨」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??