...マッカリヌプリの麓(ふもと)の払下(はらいさげ)官林に入りこんで彼れは骨身を惜まず働いた...
有島武郎 「カインの末裔」
...急遽払下げの通告を村役場へよこしたものである...
犬田卯 「荒蕪地」
...それらの全く思いがけない荒蕪地を払下げて貰わざるを得なかった...
犬田卯 「荒蕪地」
...例の『荒蕪地』の払下げについての村人のすべての借金の奔走をした前村長ばかりではあるまいか...
犬田卯 「荒蕪地」
...小川町や番町(ばんちょう)あたりの大名屋敷や旗下(はたもと)屋敷が御殿ぐるみ千坪十円ぐらいで払下(はらいさ)げ出来た時代の三千円は決して容易でなかったので...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...払下(はらいさげ)手続をとって手に入れたものであります...
海野十三 「火薬船」
...草山という名義で不当の払下をした例を挙げて難詰した...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...改めて言葉を継いで山林払下について弁明を試みた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...安生某にどういう山林を払下げてどうであるか...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...北海道の鉄道と炭鉱の払下げ問題も今度は痛烈にやられたようですね」といわれて...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...最近群馬県下利根川の水源地で数万町の山林が古河へ払下げになったが...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...大阪監獄の敷地払下(はらひさげ)問題のために東上する岩田氏に頼む事にした...
薄田泣菫 「茶話」
...特別提供熊鍋(くまなべ)○○動物園払下げの熊デカデカと貼り出したそんな奇怪なビラが私の眼に映った...
高見順 「如何なる星の下に」
...一軒分だけ払下げを願って置いて...
田山花袋 「トコヨゴヨミ」
...軍から払下げの廃品飛行機を自分で修理しながら...
中谷宇吉郎 「農業物理学夜話」
...あの百観音を二束三文で古金屋に払下(はらいさ)げ...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...もっともあっしなんかに払下げてくれそうなのはたんとはねえが――」「言ってみな...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その奥のほうにこれもどこかの払下品なのだろう...
久生十蘭 「金狼」
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