...ほかに打つ手がない...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...打つ手はあります...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...「もうほとんど打つ手はない」とグリーンウッド警部は言つた...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「手早い奴」
...碁石打つ手と柏(かしわ)の葉を並べる手がオーバーラップするのである...
寺田寅彦 「映画芸術」
...どの手を行ってもこのほかに打つ手はない...
中里介山 「大菩薩峠」
...「カチカチ」「ちぇッ」「カチカチ」燧(ひうち)を打つ手先が戦(わなな)いて...
中里介山 「大菩薩峠」
...流れる水のようにさらさらと打ち進んで、しかも、碁は非常に広くなつている……これは秀栄の名人芸として有名な話なのだが……秀哉はそれに反して、対局時間は永く、打つ手を、一手一手読み切らないと打てない棋風のようだつた...
野上彰 「本因坊秀哉」
...乗るか反るかの大勝負を打つ手筈になつてゐるんですが...
牧野信一 「鬼の門」
...「天下のこと日にあらずなり」私は打つ手も打つ手もみなことごとく駄目だったのだ...
正岡容 「わが寄席青春録」
...これを打つ手の総大将田沼様の御手勢かれこれ三万余人...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...そのため博奕を打つ手許(てもと)が狂うというのであるが...
山本周五郎 「青べか物語」
...力のある者の腹を肥やすだけだ」「約束の理由さえわかれば打つ手もあるにちがいない」と去定はまた云った...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...ちょっと矢代の膝を打つ手真似をしてから優しく口に手をあてた...
横光利一 「旅愁」
...問題は呉に打つ手一つだと思いますが」「よし...
吉川英治 「三国志」
...打つ手も自然出てくるものだ...
吉川英治 「私本太平記」
...打つ手だと思います...
吉川英治 「新書太閤記」
...その設計と次に打つ手はあらまし形を進めているのであった...
吉川英治 「新書太閤記」
...ヘタな打つ手は休むに似たり――と無外交の空間に推移を委(まか)しておいたものといえよう...
吉川英治 「新書太閤記」
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