...自分の名を打ち消した時には...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「若い僧侶の話」
...とあわてて打ち消した...
太宰治 「佐渡」
...ぺろ/\と擽ぐるように舐めて行く奇怪な感覚は恐ろしいと云う念を打ち消して魅するように私の心を征服して行き...
谷崎潤一郎 「少年」
...庸三はある時は葉子と清川とのあの晩の態度に絡(まつ)わる疑問に悩みある時はそれを打ち消した...
徳田秋声 「仮装人物」
...一時精神上の困苦を打ち消していた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...打ち消してもみたが...
直木三十五 「南国太平記」
...それを強ひて打ち消して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何んにも存じません」お鐵は少しあわてゝ打ち消しました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「戯談(じようだん)ぢやない!」青野は憤(む)ツとして打ち消した...
牧野信一 「ラガド大学参観記」
...けれども形似(けいじ)は絵の巧拙に拘(かかわ)らぬという論でもってその驚きを打ち消してしもうた...
正岡子規 「画」
...自尊心は打ち消したいのか...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「餓えた人々(習作)」
...」そう由良はいって信者の心配を打ち消したが...
横光利一 「馬車」
...」と打ち消した...
横光利一 「旅愁」
...およしなさいおよしなさい」関羽は打ち消して...
吉川英治 「三国志」
...燕青はまた打ち消してそれを笑う...
吉川英治 「新・水滸伝」
...日頃の墨江を考えて打ち消してもみる...
吉川英治 「死んだ千鳥」
...「吉原(よしわら)」「吉原はいかん」と打ち消して...
吉川英治 「松のや露八」
...そう打ち消してみると...
吉川英治 「宮本武蔵」
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