...自分でそれを打ち消しつつ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...とあわてて打ち消した...
太宰治 「佐渡」
...心の中で三宅さまのご診断を強く打ち消した...
太宰治 「斜陽」
...時平が持ち前の濶達(かったつ)な笑いで打ち消した...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...不吉な想像が浮かぶたびに打ち消し/\して来たのであるが...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...」お庄は打ち消した...
徳田秋声 「足迹」
...座席を取りに行きたくてたまらないことをみずから打ち消しながら...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...打ち消してもみたが...
直木三十五 「南国太平記」
...そんなことを思いましょう」法然それを打ち消して...
中里介山 「法然行伝」
...「そんな事も無(な)いだらう」と打ち消した...
夏目漱石 「それから」
...貴方には幸福だったんですか」「そうじゃないのよ」と三千代は力を籠(こ)めて打ち消した...
夏目漱石 「それから」
...自分と打ち消してしまうのが常であった...
夏目漱石 「門」
...それを強ひて打ち消して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...初め狂人かとまで思った疑を打ち消して...
森鴎外 「二人の友」
...」そう由良はいって信者の心配を打ち消したが...
横光利一 「馬車」
...こういう多くの人と共に居るわけもない――と自分でその驚きを打ち消してみるものの...
吉川英治 「江戸三国志」
...およしなさいおよしなさい」関羽は打ち消して...
吉川英治 「三国志」
...多分――」と云いかけるのを打ち消して...
吉川英治 「新書太閤記」
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