...彼は才筆を持っていると評判だ...
...才筆を生かして、小説を書いている...
...この書道展示会では、多くの才筆が集まった...
...彼女の才筆は誰もが認めるところだ...
...才筆を買われる作家の一人として、彼の著書が売れている...
...いろんな方面に得意の才筆を振(ふる)つた男だ...
薄田泣菫 「茶話」
...なんと言ったらいいかなあ? 人好きのする才筆じゃあるけれど……が...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...……(笑う)ところが、世間は読んでくれて、「なるほど、うまい、才筆だな」とか、「うまいが、トルストイには及びもつかんね」とか、「よく書けてる、しかしツルゲーネフの『父と子』のほうが上だよ」とか、仰(おお)せになる...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...才筆だ」の一点ばりで...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...(明治四十一年五月六日『東京朝日新聞』)七十七人を載せる紙鳶(たこ)昔鎮西八郎が大紙鳶にその子を縛して伊豆の島から空に放ったというのは馬琴の才筆によって面白く描かれているが...
寺田寅彦 「話の種」
...彼女の才筆は、見事にこれを一つの藝術品に仕立てあげている...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...「此(コ)ノ築造(チクザウ)有(ア)ルハ都下(トカ)ノ繁昌(ハンジヤウ)ヲ増(マ)シテ人民(ジンミン)ノ知識(チシキ)ヲ開(ヒラ)ク所以(ユエン)ノ器械(キカイ)也(ナリ)」と叫んだ如きわざと誇張的に滑稽的に戯作の才筆を揮つたばかりではなからう...
永井荷風 「虫干」
...硯友社の文學は才人一時の才筆に過ぎなかつた...
永井荷風 「森先生の事」
...先生のご才筆には...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...立派に活きて居る才筆である...
宮本百合子 「紅葉山人と一葉女史」
...あんまり沢山読んで居るのでもないしするから、よくわからないけれ共、露伴先生よりは、紅葉山人の方が人物の描写が、何とも云えないほど上手であられる様にも思われるし、又才筆であった...
宮本百合子 「紅葉山人と一葉女史」
...あの才筆とともなってどんなに立派なものが遺されたかしれないと思う...
宮本百合子 「紅葉山人と一葉女史」
...そのまれに見る才筆にはいかなる賛辞も惜しまないのである...
宮本百合子 「紅葉山人と一葉女史」
...両氏の才筆に、深刻な思想が加わらなかったのがいかにも物足りぬ、残念な事に感じられるのである...
宮本百合子 「紅葉山人と一葉女史」
...いつかの仙樵の描法を思いおこし龍子の才筆の或るくずれを感じます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...朝日新聞時代に毎日書く原稿が一字一句も訂正しないで例の名文をあっさり書き流すほどの才筆...
山本笑月 「明治世相百話」
...一葉さんのお書きになった女が男の方に大層気に入ったのは固(もと)より才筆のせいですけれども...
与謝野晶子 「産屋物語」
...柳洲(りうしう)君の才筆を添へ得て初めて此(この)書を世に出(い)だす意義を生じたやうに思ふ...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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