...「何々殿の息子の某はなかなかの才物で...
上村松園 「旧作」
...春樹は風采も立派、学校の成積も良く、才物であったが、どういうものか、幼少の頃から盗癖があった...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「梟の眼」
...殊に信綱の如きは、智惠伊豆と呼ばれし人にて、幕府三百年間、第一等の才物也...
大町桂月 「宗吾靈堂」
...要領のよろしい才物は往々にして横着者であります...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...ブルルル! (行きかける)才子とか才物とかいった手合いは...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...じつに才物でしたよ...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...「いや『才物』なんかどうでも宜しい! 今じゃ賢こ過ぎてこまるぐらいかも知れませんぜ...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...この人はなかなか才物で軍政上や武蔵氏の応接等も巧くやっていたようである...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...なかなかの才物じゃ」「はっ――それでは...
直木三十五 「南国太平記」
...松岡君はそういう才物であったし...
中里介山 「生前身後の事」
...湧くが如き才物であることを...
中里介山 「大菩薩峠」
...相当の才物でもあり...
中島敦 「李陵」
...正三郎がたまりません」「――」「丹之丞樣は才物だがお若い...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...元来才物じゃから幽霊会社創立をやって...
長谷川伸 「奇術考案業」
...その才物(さいぶつ)なるは一目(いちもく)瞭然(りょうぜん)たることにて...
福田英子 「妾の半生涯」
...相当学問のある才物らしく...
夢野久作 「オンチ」
...――道誉のごとき地位と才物は...
吉川英治 「私本太平記」
...名利(みょうり)の中に仰がれる才物より...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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