...目貫(めぬき)をどうとかする真鍮の才槌だの...
中勘助 「銀の匙」
...なにか叱られて泣いたあげくさんざすねて、なんのかのと賺(すか)しにくるのさへ腹だたしく、部屋の隅にひとりひつこんで草双紙をひろげたりおもちやをいぢくつたりして慰めてると、お犬様や、牛や、才槌や、草双紙のなかのお姫様などがものこそいはないが親切にいたはつてくれる...
中勘助 「銀の匙」
...才槌形(さいづちがた)のまつ黒な紙に口をあいた大きな烏が一羽飛び...
中勘助 「府中のけやき」
...膨(ふく)ら脛(はぎ)に小さい鉄の才槌(さいづち)を縛(しば)り附けたように足掻(あがき)に骨が折れる...
夏目漱石 「坑夫」
...何しろ鉄の才槌(さいづち)を双方の足へ縛(しば)り附けて歩いてるんだから...
夏目漱石 「坑夫」
...ガッチリした才槌頭(さいづちあたま)である...
長谷川時雨 「テンコツさん一家」
...四角い顔の才槌頭(さいづちあたま)だった...
長谷川時雨 「西洋の唐茄子」
...頭(つむり)の形(なり)は才槌(さいづち)とて首みぢかく...
樋口一葉 「たけくらべ」
...頭(つむり)の形(なり)は才槌とて首みぢかく...
樋口一葉 「たけくらべ」
...頭(つむり)の形(なり)は才槌(さいづち)とて首(くび)みぢかく...
樋口一葉 「たけくらべ」
...駕籠脇に迫ってきた才槌頭の襟首を掴むなり「おのれ」といって...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...腋の下から才槌頭(さいづちあたま)が偶然(ひょっ)と出たり...
二葉亭四迷 「平凡」
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