...手頃な短い曲をいくつか弾いてから...
寺田寅彦 「小さな出来事」
...ディルタイの『近世美学史』(徳永郁介氏訳・第一書房版)は甚だ手頃な便宜な好訳である...
戸坂潤 「読書法」
...何か手頃なものを...
豊島与志雄 「白木蓮」
...彼等は手頃な大きさの奴三羽と...
中島敦 「環礁」
...誰を見ても手頃な若い衆(しゅ)とさえ鑑定すれば...
夏目漱石 「坑夫」
...悄然(しょうぜん)たる余を従えて自転車屋へと飛び込みたる彼はまず女乗の手頃なる奴(やつ)を撰(えら)んでこれがよかろうと云う...
夏目漱石 「自転車日記」
...五手頃な屏風(びょうぶ)がないので...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...手頃な留り木を甘(うま)く抱(かか)え込(こ)んでいる...
夏目漱石 「文鳥」
...そうして手頃な花物を二鉢買って...
夏目漱石 「門」
...木挽(こびき)に挽(ひ)かせた手頃な奴(やつ)が...
夏目漱石 「夢十夜」
...ルネ・ル・ロアとパスキエ三重奏団の手頃なレコードが愛好家協会の四集にある...
野村胡堂 「楽聖物語」
...晩年の子は藁のうちから手頃な小大名などに預けて育てさせ...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...手頃な女房も持たせて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これをどう思う」平次はその奥の方から檜(ひのき)の手頃な棹(さお)を抜き出しました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...手頃なテーブルと椅子をこしらえました...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...凪(なぎ)のときは手頃な入江だが...
久生十蘭 「藤九郎の島」
...他にいくつもあった手頃な小屋よりも私に特に選ばせたのは...
堀辰雄 「卜居」
...チャフィは手頃な手下だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
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