...後方(こうほう)にとび出している手頃な岩にぐるぐるぐるとかたく巻きつけた...
海野十三 「恐竜島」
...ちょっと手頃な言葉だと思って...
太宰治 「ろまん燈籠」
...手頃な借家を自分でも捜し...
谷崎潤一郎 「細雪」
...成る程四人で住むのにはちょうど手頃な...
谷崎潤一郎 「蘿洞先生」
...文化の自粛の演習には之が手頃なのだ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...なるべく手頃な材料をなるべく巧に描かんとする...
豊島与志雄 「小説の内容論」
...晩年の子は藁のうちから手頃な小大名などに預けて育てさせ...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...丁度手頃な根附で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...持ち重りのする手頃なお厨子...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...手頃な女房でも持たせて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...凪(なぎ)のときは手頃な入江だが...
久生十蘭 「藤九郎の島」
...近頃はよく日曜にかけて気楽に暖い海辺にでも参りたいと申すのでございますが――矢張り手頃なところはもうちゃんと何方かがお約束でございましてね」「本当に――お国元ももう少々近うございますとよろしいのですが」みや子はやがて...
宮本百合子 「伊太利亜の古陶」
...私は手頃な小石をもつと...
室生犀星 「幼年時代」
...手頃な品なので多くの家庭で喜ばれます...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...手頃な石に腰をおろした...
吉川英治 「新書太閤記」
...手頃な小舟を社(やしろ)の裏へ曳(ひ)いて来る...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...一本の枯れ木の手頃なのを拾い...
吉川英治 「宮本武蔵」
...建具屋かどこかで手頃な板を買って来いと...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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