...本題にはいるに手間取るから...
芥川龍之介 「日本の女」
...道理で手間取ると思ったよ」軽く叱言(こごと)をいいながら...
海野十三 「深夜の市長」
...少し手間取るけれど...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...外景描写に手間取るのはよそう...
高見順 「いやな感じ」
...診察が手間取るのも気にならなかった...
豊島与志雄 「立枯れ」
...なにか夢想から立ち戻るのに手間取るかのように...
豊島与志雄 「楊先生」
...その長靴をはくことが多少手間取るものですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...手間取ると碌な事は無い...
野村胡堂 「青い眼鏡」
...「大分手間取るやうだな...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「サンパンの準備は何だってこんなに手間取るんだ! わかり切ったことじゃないか...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...こんな訴訟はなんて手間取ることだろう...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...装置の説明に長いこと手間取る危険があることを知った...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「流刑地で」
...彼女等があまり手間取るので滝も...
牧野信一 「山を越えて」
...ぶっつかったときは霧ができたり雨をちらしたり負ければあと戻りをしなけぁいけないし丁度力が同じだとしばらくとまったりこの前のサイクルホールになったりするし勝ったってよっぽど手間取るんだからそらぁ実際気がいらいらするんだよ...
宮沢賢治 「風野又三郎」
...今度の棋は前より余程手間取る様子である...
森鴎外 「金貨」
...こんな形式的な事件が手間取るのを不愉快に思つて...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森林太郎訳 「祭日」
...お母様がお一人でなさるよりも却(かえ)って手間取るのでした...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...――家の子郎党の糾合(きゅうごう)などに手間取るものは...
吉川英治 「私本太平記」
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