...子供の頃は遠く感じた祖母の家が、今では手近な場所にある...
...これが今日で最も手近な本である...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...手近な些末(さまつ)な例をあげると...
寺田寅彦 「カメラをさげて」
...すでにもう「フリージア」という名がすぐ手近な所に隠れていたように思われだした...
寺田寅彦 「球根」
...手近な主だったものだけを若干列挙してみると次のようなものがある...
寺田寅彦 「工学博士末広恭二君」
...その時手近にあったもののうちでは...
コナンドイル Conan Doyle 三上於莵吉訳 「白銀の失踪」
...蘇州美人の面影は手近にぼやける……...
豊島与志雄 「秦の憂愁」
...燭台をなお手近く引き出して来ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...起き上って手近な植木を滅茶滅茶に突き立てます...
中里介山 「大菩薩峠」
...幸い手近なところに非常にいい本がある...
中谷宇吉郎 「神仙道と科学」
...まず第一に手近なところを言えば...
夏目漱石 「三四郎」
...――さて吾々は比較的手近かな疑問より先づ檢討をはじめよう...
波多野精一 「時と永遠」
...牛(うし)ながら引入(ひきい)れる中川(なかゞは)のやどり手近(てぢか)くして心安(こゝろやす)き所(ところ)なからずやと...
一葉女史 「たま※[#「ころもへん+攀」、U+897B]」
...遠く離れた無数の処にすぐ手近かの悲哀を見るものだ...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「しめしあわせ」
...主題は自分の手近かにあるどんなものでもいい...
堀辰雄 「手紙」
...それでも秘蔵の名笛が古代錦の袋に包まれて手近く飾られてあるのが...
牧逸馬 「助五郎余罪」
...手近い處で言つて見ると...
森林太郎 「當流比較言語學」
...この手近の多摩川の両岸なども...
柳田国男 「年中行事覚書」
...それから忍藻は手近にある古今集を取っていい加減なところを開き...
山田美妙 「武蔵野」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??