...彼は長いことただ手習いのことだと思いこんでいた...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...「人生が二度とくりかえされるものなら、一度は手習い、一度は清書」といっていますが、習字のお稽古(けいこ)だったら、それも可能でしょう...
高神覚昇 「般若心経講義」
...まことによい浮世の手習いかと思えばまたおかしくもある...
寺田寅彦 「柿の種」
...今はその手習いじゃ」そこで...
中里介山 「大菩薩峠」
...単調な手習いに飽きて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...手習いに書いた紙を夫人が硯(すずり)の下へ隠したのを...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...手習いをしたりするのをいちいち見てやらねばならぬ忙しい時にも...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...つれづれな日送りをしておいでになる間にたまった手習いの紙などを破ってしまうのであろうと思っていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そして何の信念も持ちえなかった自分であったとはかなまれて、手習いに、身を投げし涙の川の早き瀬にしがらみかけてたれかとどめしこんな歌を書いていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...はかなくて世にふる川のうき瀬には訪ねも行かじ二本(ふたもと)の杉(すぎ)と書いた歌が手習い紙の中に混じっていたのを尼君が見つけて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...かきくらす野山の雪をながめてもふりにしことぞ今日も悲しきなどと書いたりする手習いは仏勤めの合い間に今もしていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...芳古堂では小僧のときから手習いをさせ...
山本周五郎 「さぶ」
...さもなければ手習いは禁ずる...
山本周五郎 「さぶ」
...栄二といっしょに手習いをするなかまにそっぽを向いていた者ばかりであった...
山本周五郎 「さぶ」
...ここで一つ覚えて行く」李逵は空(あ)いている一つの机に向って本気で手習いをし始めた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...畑作りと「秋萩帖」の手習いなどに日を送らむことを病妻と誓い合えればなり...
吉川英治 「年譜」
...手習いしたような茄子(なす)の絵や...
吉川英治 「宮本武蔵」
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