...これが自然手習いになったようです...
上村松園 「画筆に生きる五十年」
...手習いはしなくとも好い...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...幼い時分の手習いの師匠であったから...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...それにも飽きると二階の八畳で手習いをしたり...
谷崎潤一郎 「細雪」
...算学の外に手習いの師匠をもしたほどであり...
三上義夫 「和算の社会的・芸術的特性について」
...そのあたりへ散った紙に手習い風の無駄(むだ)書きのしてある字も特色のある上手(じょうず)な字である...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...つれづれな日送りをしておいでになる間にたまった手習いの紙などを破ってしまうのであろうと思っていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...子供らしい字で名を書いた手習いの本なども混っていた...
柳田国男 「故郷七十年」
...少年時代の手習い草紙や筆写綴りなどの詰っている...
山本周五郎 「落ち梅記」
...「おめえ手習いだったな」それででばなをくじかれ...
山本周五郎 「ちゃん」
...自分の手習いです」「同苦和尚とは」「越前の再生の恩人でござる...
吉川英治 「大岡越前」
...その父たりし明石正風も、そうした縁故から、近衛家に出入りし、近衛家の父子に、歌道の相手をしていたが、世が騒がしくなってから、明石の海辺に一庵をむすび、別号を宗和(そうわ)、または隠月翁(いんげつおう)などと称して、漁師の子たちに、手習いを教え、自らは独り余生を名利(みょうり)の外に楽しんでいた...
吉川英治 「黒田如水」
...毎日書(ほん)を読んだりお手習いしてました」「ははは...
吉川英治 「私本太平記」
...さる手書(てがき)の「古今和歌集」をお手本として手習いしていた...
吉川英治 「私本太平記」
...手習いしたような茄子(なす)の絵や...
吉川英治 「宮本武蔵」
...仮名(かな)がき経典(きょうてん)一「オヤ、おばば、手習いか」今、外から戻って来たお菰(こも)の十郎は、お杉ばばの部屋をのぞき込むと、呆れたようなまた感心したような――顔をした...
吉川英治 「宮本武蔵」
...手習い子の中に交(ま)じって...
吉川英治 「宮本武蔵」
...自分の職業となった小説作法の極く初歩の手習いを偶然やっていたわけであるかもしれない...
吉川英治 「忘れ残りの記」
便利!手書き漢字入力検索