...そんな古臭いもん読まれしません」「婦人雑誌はいけないんですか」「あんなもん読む暇あったら手習いせえてお云やす」「お手本は?」「柳春帖(りゅうしゅんじょう)」「柳春帖?」「それから池凍帖(ちとうじょう)...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...手習いをしたりするのをいちいち見てやらねばならぬ忙しい時にも...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ただ硯(すずり)に向かって思いのわく時には手習いに書くだけを能事として...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...かきくらす野山の雪をながめてもふりにしことぞ今日も悲しきなどと書いたりする手習いは仏勤めの合い間に今もしていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...みんなが手習いをしているとき...
山本周五郎 「さぶ」
...「おめえ手習いだったな」それででばなをくじかれ...
山本周五郎 「ちゃん」
...お手習いが済みますと...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...泥棒の手習い場一方...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...自分の手習いです」「同苦和尚とは」「越前の再生の恩人でござる...
吉川英治 「大岡越前」
...その父たりし明石正風も、そうした縁故から、近衛家に出入りし、近衛家の父子に、歌道の相手をしていたが、世が騒がしくなってから、明石の海辺に一庵をむすび、別号を宗和(そうわ)、または隠月翁(いんげつおう)などと称して、漁師の子たちに、手習いを教え、自らは独り余生を名利(みょうり)の外に楽しんでいた...
吉川英治 「黒田如水」
...老母の筆ぐせを手習いしていた...
吉川英治 「三国志」
...毎日書(ほん)を読んだりお手習いしてました」「ははは...
吉川英治 「私本太平記」
...茶わん屋に奉公中にも手習いだけは人並にしているので...
吉川英治 「新書太閤記」
...空間へ手習いするように大きく書いた...
吉川英治 「新書太閤記」
...手習いをしていた...
吉川英治 「親鸞」
...ろくな手習いもしまいがね」「かしこまりました...
吉川英治 「平の将門」
...今から手習いなんぞして...
吉川英治 「宮本武蔵」
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