...再興されても先代の椿岳(ちんがく)の手沢(しゅたく)の存する梵雲庵(ぼんうんあん)が復活するのではない...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...支那に「手沢」と云う言葉があり...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...」九白井と木場との二人がわたくしの旧稿怪夢録といふものの手沢偽本をつくり...
永井荷風 「来訪者」
...大先輩の石川五右衛門氏が忍び込んだ手沢(しゅたく)のあともなつかしいなんぞの...
中里介山 「大菩薩峠」
...」蘭軒手沢(しゆたく)の書には古いものが頗(すこぶる)多かつたが...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...わたくしは上(かみ)に榛軒が蘭軒手沢本の素問霊枢を柏軒に与へたことを記した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...按ずるに伊沢氏には蘭軒手沢本と榛柏手沢本との二種の内経が遺つてゐた筈である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...父祖の手沢(しゅたく)を存じている書籍が少(すくな)くなかっただろうが...
森鴎外 「渋江抽斎」
...抽斎遺す所の手沢本(しゅたくぼん)には...
森鴎外 「渋江抽斎」
...抽斎の手沢本(しゅたくぼん)には※斎校正の篆印(てんいん)が殆(ほとん)ど必ず捺(お)してある...
森鴎外 「渋江抽斎」
...漢書は弘前から抽斎の手沢本(しゅたくぼん)を送ってもらうことにした...
森鴎外 「渋江抽斎」
...お前達は父の手沢(しゅたく)のお蔭でここにいる...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...ユウゴオの手沢(しゆたく)の存する一卓の上に故人の用ひた鵞筆(がひつ)と銅のインキ壺を始め...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...手沢(しゅたく)のかかった細竹の杖をついて...
吉川英治 「剣の四君子」
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