...皆んなから手柄顔に名指されるだろう...
有島武郎 「卑怯者」
...手柄顔に大声を上げた...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...山本の側に寄って手柄顔に報告した...
江戸川乱歩 「五階の窓」
...それを手柄顔に大臣連の門をくぐって...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...今宵(こよい)は常よりも上らぬ熱を手柄顔に良人(おっと)に示しつつ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...ともかくも人心を騒がして来たことを手柄顔に説明すると...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分の悪事を手柄顔にお富にほのめかしたのだろう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あの出鱈目(でたらめ)の名簿を手柄顔に警視庁へもって行ったら...
平林初之輔 「動物園の一夜」
...然し私がここで仏蘭西人の事などを手柄顔に持出すと...
松本泰 「日蔭の街」
...番頭はしきりに手柄顔に言う...
水野葉舟 「帰途」
...それからやつと手柄顔に牛乳の罐を取り出して...
カミイユ・ルモンニエエ Camille Lemonnier 森林太郎訳 「聖ニコラウスの夜」
...如何にも手柄顔に火刑柱(ひあぶりばしら)の三人の苦悶を...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...生きながら魂を引き抜かれて行くのを正視する……その生きた死骸を自分の手にかけて検査する……そうしてその結果を手柄顔に公表する……という決心がドレ位つき難(にく)い事を思い知ったか...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...ふん縛ってきたところでごぜえます」と手柄顔に云った...
吉川英治 「剣難女難」
...さも手柄顔に生擒(いけど)って来た味方の将士も...
吉川英治 「剣の四君子」
...子分たちの屯(たむろ)している中へ来て手柄顔に...
吉川英治 「三国志」
...そして兄はその濡れた羽織の蔭からさも手柄顔に大きな壜を取出して私に渡した...
若山牧水 「みなかみ紀行」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??