...尾崎の諸君に手柄顔(てがらがお)をして見せたものであった...
淡島寒月 「明治十年前後」
...」と手柄顔(てがらがお)をした...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...山本の側に寄って手柄顔に報告した...
江戸川乱歩 「五階の窓」
...それを手柄顔に大臣連の門をくぐって...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...大手を振って手柄顔をすることがあります...
中里介山 「大菩薩峠」
...ともかくも人心を騒がして来たことを手柄顔に説明すると...
中里介山 「大菩薩峠」
...面白そうな手柄顔(てがらがお)を...
夏目漱石 「虞美人草」
...空巣狙いやコソ泥を縛って手柄顔をするような平次じゃねえ」「…………」平次は女の縄を解きながら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――何しろ嫌な事だったよ」平次は手柄顔もせずに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...これはどうもなかなかのご明察」顎十郎はかくべつ手柄顔もせず...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...手柄顔で報告してもよいのに...
火野葦平 「花と龍」
...番頭はしきりに手柄顔に言う...
水野葉舟 「帰途」
...如何にも手柄顔に火刑柱(ひあぶりばしら)の三人の苦悶を...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...生きながら魂を引き抜かれて行くのを正視する……その生きた死骸を自分の手にかけて検査する……そうしてその結果を手柄顔に公表する……という決心がドレ位つき難(にく)い事を思い知ったか...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...手柄顔を誇っておる北町奉行のごときは...
吉川英治 「大岡越前」
...ふん縛ってきたところでごぜえます」と手柄顔に云った...
吉川英治 「剣難女難」
...子分たちの屯(たむろ)している中へ来て手柄顔に...
吉川英治 「三国志」
...そして兄はその濡れた羽織の蔭からさも手柄顔に大きな壜を取出して私に渡した...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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