...今晩は少のうございますね」手洗いの湯をすすめに来た母はほとんど手柄顔(てがらがお)にこう云った...
芥川龍之介 「子供の病気」
...皆んなから手柄顔に名指されるだろう...
有島武郎 「卑怯者」
...尾崎の諸君に手柄顔(てがらがお)をして見せたものであった...
淡島寒月 「明治十年前後」
...」と手柄顔(てがらがお)をした...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...手柄顔に大声を上げた...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...山本の側に寄って手柄顔に報告した...
江戸川乱歩 「五階の窓」
...さうして三浦左衛門尉さまの手柄顔なる密告に接しても...
太宰治 「右大臣実朝」
...大手を振って手柄顔をすることがあります...
中里介山 「大菩薩峠」
...面白く興じていた手柄顔を...
夏目漱石 「虞美人草」
...面白そうな手柄顔(てがらがお)を...
夏目漱石 「虞美人草」
...空巣狙いやコソ泥を縛って手柄顔をするような平次じゃねえ」「…………」平次は女の縄を解きながら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――何しろ嫌な事だったよ」平次は手柄顔もせずに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...これはどうもなかなかのご明察」顎十郎はかくべつ手柄顔もせず...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...あの出鱈目(でたらめ)の名簿を手柄顔に警視庁へもって行ったら...
平林初之輔 「動物園の一夜」
...然し私がここで仏蘭西人の事などを手柄顔に持出すと...
松本泰 「日蔭の街」
...番頭はしきりに手柄顔に言う...
水野葉舟 「帰途」
...それからやつと手柄顔に牛乳の罐を取り出して...
カミイユ・ルモンニエエ Camille Lemonnier 森林太郎訳 「聖ニコラウスの夜」
...ふん縛ってきたところでごぜえます」と手柄顔に云った...
吉川英治 「剣難女難」
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