...皆んなから手柄顔に名指されるだろう...
有島武郎 「卑怯者」
...あるいは三角や四角の恋愛を臆面もなく手柄顔(てがらがお)に告白するのを少しも怪(あやし)まない今から考えると...
内田魯庵 「美妙斎美妙」
...」と手柄顔(てがらがお)をした...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...山本の側に寄って手柄顔に報告した...
江戸川乱歩 「五階の窓」
...それを手柄顔に大臣連の門をくぐって...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...将軍家に手柄顔して御密告なさつてもかまひません...
太宰治 「右大臣実朝」
...今宵(こよい)は常よりも上らぬ熱を手柄顔に良人(おっと)に示しつつ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...さりとて手柄顔もしないで...
中里介山 「大菩薩峠」
...面白く興じていた手柄顔を...
夏目漱石 「虞美人草」
...自分の悪事を手柄顔にお富にほのめかしたのだろう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...これはどうもなかなかのご明察」顎十郎はかくべつ手柄顔もせず...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...手柄顔で報告してもよいのに...
火野葦平 「花と龍」
...あの出鱈目(でたらめ)の名簿を手柄顔に警視庁へもって行ったら...
平林初之輔 「動物園の一夜」
...番頭はしきりに手柄顔に言う...
水野葉舟 「帰途」
...じいやは手柄顔をして帰って来た...
水上滝太郎 「九月一日」
...生きながら魂を引き抜かれて行くのを正視する……その生きた死骸を自分の手にかけて検査する……そうしてその結果を手柄顔に公表する……という決心がドレ位つき難(にく)い事を思い知ったか...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...ふん縛ってきたところでごぜえます」と手柄顔に云った...
吉川英治 「剣難女難」
...息子二人は手柄顔(てがらがお)に...
吉川英治 「新・水滸伝」
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