例文・使い方一覧でみる「手放さない」の意味
スポンサーリンク...又他方に於て一定の名称を手放さないためには... 
戸坂潤 「空間概念の分析」
...手放さないことですね...
豊島与志雄 「化生のもの」
...転がっても槍は手放さないで...
中里介山 「大菩薩峠」
...まだ得物（えもの）を手放さないでいると...
中里介山 「大菩薩峠」
...存外宝物を手放さない限りもないと聞きました...
中里介山 「大菩薩峠」
...子供と貯金帳だけは手放さないでゐようとおもふのであつた...
林芙美子 「或る女」
...どうしてお父さんはお母さんを手放さないのだろう？ お父さんがこんな病気を軽く見ているはずはなかろう...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...一万ルーブリだすと言ったって手放さないから...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj（Николай Васильевич Гоголь） 平井肇訳 「死せる魂」
...婚姻証書を楯（たて）にとって女を手放さないでおいて...
平林初之輔 「誰が何故彼を殺したか」
...一度それを手にとるといつまでもそれを手放さないでいた...
堀辰雄 「菜穂子」
...株を手放さないので...
フレッド・Ｍ・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...たぶん親方はわたしを手放さないであろう...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...あれを手放さない――その親兄に当るわしや...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...」先刻（さつき）から手放さない盃を...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...」「わたくしこれからあなたを手放さないようにしようかと思いますの...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...独逸人に持たせたら十万マークでも手放さないだろうテンデ...
夢野久作 「悪魔祈祷書」
...いまでは石権（いしごん）が手放さないものになっていた...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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