...手探りに探っている間に...
江見水蔭 「怪異暗闇祭」
...たゞそれについて手探りで行かねばならないのであつた...
ロバート・ルイス・スティーヴンソン 佐藤緑葉訳 「醫師と旅行鞄の話」
...暗闇(くらやみ)の中を手探りすると...
相馬泰三 「六月」
...また戦線の夜の野原の中を四つんばいになってしかも目かくしされたままで手探りで遺利を拾得しようとしている「落ち穂拾い」にもこれは足しにならない...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...手探りの敏感さで...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...その縁まで手探りに歩み出た...
豊島与志雄 「道連」
...手探りで捜してみると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...爪立ちでベンチに沿って手探りで行き...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...手探りで配線をたどっていくと四角い木の箱が鉛板にねじ止めしてあった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...それからその暗闇(やみ)を手探りで...
水上滝太郎 「九月一日」
...ただ手探りしながら...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...鏡台の前のポマードを手探りにコテコテ頭を塗りつけて在り合う櫛(くし)で念入りに二つに分けた...
夢野久作 「女坑主」
...ギシギシと鳴る階段を手探りの足探りにして三階の方へ上って行った...
夢野久作 「継子」
...それを目標にしてタマラナイ異臭がムンムンと蒸(む)れかえる中を手探りして行くと...
夢野久作 「幽霊と推進機」
...手探りをするようにしてドクトルの椅子の方へソロリソロリと近付いて来るのであった...
夢野久作 「霊感!」
...また手探りのまま黙って浴衣(ゆかた)を一枚手渡した...
横光利一 「上海」
...わが推(お)しあての手探りに...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...外へ」手探りで後戻りをしはじめたが天堂一角...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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