...本箱の隅におきつけてあるマッチを手探りに取りだしてラムプに灯をともした...
有島武郎 「星座」
...丑之助は自分で手探りに燐寸(マツチ)を擦つて手ランプに移すと...
石川啄木 「天鵞絨」
...手探りで自分の部屋に入り...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...(ヘルマーは自分の室に入り扉を閉める)ノラ (狂氣の目付で身の廻りを手探り...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...手探り足探りで歩く程に...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...びっくりして手探りで探してみると...
大阪圭吉 「銀座幽霊」
...また戦線の夜の野原の中を四つんばいになってしかも目かくしされたままで手探りで遺利を拾得しようとしている「落ち穂拾い」にもこれは足しにならない...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...手探りにやって来た...
豊島与志雄 「白血球」
...手探りで蒲団を剥いて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...忌々(いまいま)しいから手探りで真っ直ぐに行くと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私は手探りで行く御主人をお見送りして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...マッチを見つけようと手探りでマントルピースの所にまで進んだ時...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...手探りで真っ暗闇に進んで行った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...手探りをするようにしてドクトルの椅子の方へソロリソロリと近付いて来るのであった...
夢野久作 「霊感!」
...手探りながら杭州人形と蛇酒と水銀剤とを押入の中へ押し込んだ...
横光利一 「上海」
...手探りで歩いている――アアあぶない...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...盲人(めくら)は、途方に暮れ、手探りをし、手真似(てまね)で何かいい、指の先が獣のように這(は)いまわるのである...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
...少年は手探りで父の寝台へ進んだ...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
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