...サーちゃんが手持ち無沙汰の指を鼻の穴にやりながら言った...
高見順 「如何なる星の下に」
...自分はその後ろに小さくなって手持ちぶさたでいると...
寺田寅彦 「竜舌蘭」
...手持ちの材木もうんとあり...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...手持ちの二十万法は...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...私の手持ち情報によれば...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...手持ちの情報を全て話してください...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...手持ちがない」「大丈夫だぜ」「そうかあ? ブレナム号が回復すれば...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...いま手持ちのお金がありません...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...手持ちぶさたがさせる白々しい...
牧野信一 「くもり日つゞき」
...上方西国の手持ちの米を...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...実はわしも手持ちの米を...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...悦びは感じながらも手持ち無沙汰な有様で歩いて行く...
宮本百合子 「思い出すかずかず」
...しかしもし私が少しでも動けば彼は手持ち無沙汰のため私を蹴りつけるにちがいないと思ったので私はそのままいつまでも倒れていたのだが...
横光利一 「機械」
...手持ち無沙汰な顔つきであたりを見廻しているだけだった...
横光利一 「旅愁」
...どれもこれもお茶挽(ちゃひ)き姿で手持ちぶさたを喞(かこ)っている風(ふう)...
吉川英治 「私本太平記」
...十手持ちなのでございますが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...武蔵はむしろ手持ちぶさたを感じながら...
吉川英治 「宮本武蔵」
...徒歩探査のため我々は一番厚い毛皮の飛行服を脱ぎ、ポケットコンパス、手持ちカメラ、フラッシュバルブ(*24)、厚いノートと用紙、地質学用ハンマーと鑿、標本袋、登攀用ロープ一巻き、及び強力な懐中電灯と交換用電池を含む小型装備一式を携行した...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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