...手持ちぶさたの様子であった...
太宰治 「火の鳥」
...」ベリヤーエフは手持ち無沙汰(ぶさた)だったので...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「小波瀾」
...リャボーヴィチは手持ち無沙汰のあまり...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...白日のもとに見るとあれはいかにも手持ちぶさたな間の抜けたものである...
寺田寅彦 「神田を散歩して」
...自分はその後ろに小さくなって手持ちぶさたでいると...
寺田寅彦 「竜舌蘭」
...政府は既に多量のバターの手持ちがあるのに...
中谷宇吉郎 「北国の春」
...四ヶ月も手持ちをすると...
中谷宇吉郎 「北国の春」
...自分の手持ちの材料と照し合せて何にか獨り呑込んでゐるのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...自分の手持ちの材料と照し合せて何か独り呑込んでいるのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...手持ちの金も銀も飛車もありやアしないンだ...
林芙美子 「浮雲」
...シートン夫人手持ちの紙を見たとき...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...ハーマンが手持ちの情報をノーベルに言わず...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...手持ちぶさたがさせる白々しい...
牧野信一 「くもり日つゞき」
...とうとう手持ち無沙汰に困まってしまって...
水野葉舟 「北国の人」
...(手持ちの全集を見るなどして)あとで見直してもいます...
A・A・ミルン A. A. Milne 大久保ゆう訳 「ぼくら ふたり」
...しかしもし私が少しでも動けば彼は手持ち無沙汰のため私を蹴りつけるにちがいないと思ったので私はそのままいつまでも倒れていたのだが...
横光利一 「機械」
...泉下の御主君にお目にかかってもあの世で手持ち不沙汰...
吉川英治 「新書太閤記」
...手持ち不沙汰(ぶさた)にひっそりしている色街(いろまち)であった...
吉川英治 「春の雁」
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