...先刻から手持ちぶさたそうにただ立って成り行きを見ていた五十川女史は思いきって近寄って来て...
有島武郎 「或る女」
...彼女は貴女のいるのに気づくと手持ち無沙汰そうに立ちすくんだ...
有島武郎 「フランセスの顔」
...安重根は手持ち不沙汰に立っている...
林不忘 「安重根」
...彼らは手持ち無沙汰のあまり...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...全く言葉どおりに手持ちぶさたを感じる...
寺田寅彦 「ステッキ」
...いつまでも手持ちをしていることは出来ないであろう...
中谷宇吉郎 「北国の春」
...手持ちの二十万法は...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...わずかに手持ちの煙草を吸うのみだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...手持ちがない」「大丈夫だぜ」「そうかあ? ブレナム号が回復すれば...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...いま手持ちのお金がありません...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...そんな時の老夫人は何か手持ち無沙汰で...
矢田津世子 「女心拾遺」
...はるか後ろのほうから甚だ手持ち不沙汰な顔を揃えて歩いていた...
吉川英治 「三国志」
...尊氏の手持ち勢と合せたところで...
吉川英治 「私本太平記」
...泉下の御主君にお目にかかってもあの世で手持ち不沙汰...
吉川英治 「新書太閤記」
...手持ち無沙汰な使者は...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...十手持ちなのでございますが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...手持ちの飛行機のうち四機があれば...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...徒歩探査のため我々は一番厚い毛皮の飛行服を脱ぎ、ポケットコンパス、手持ちカメラ、フラッシュバルブ(*24)、厚いノートと用紙、地質学用ハンマーと鑿、標本袋、登攀用ロープ一巻き、及び強力な懐中電灯と交換用電池を含む小型装備一式を携行した...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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