...とにかく伺ってみればもしや自分の幼いときのことが分る手懸りがありはしないかと思って...
海野十三 「三人の双生児」
...偶然(ぐうぜん)手懸りがついた...
海野十三 「白蛇の死」
...後にこの怪事件を解くことの手懸りになったのであるが...
海野十三 「深夜の市長」
...そのうちに有力なる手懸りが發見されるのだ...
佐野昌一 「虫喰ひ算大會」
...そういう所に往々思わぬ手懸りがあるものです...
江戸川乱歩 「黒手組」
...最初の手懸りとなるものは...
戸坂潤 「科学方法論」
...略々之を手懸りとすることによって吾々の関心している問題――方法概念の運動――を動かして行くことが出来るであろう...
戸坂潤 「科学方法論」
...次に之を手懸りとして後者を試みるであろう...
戸坂潤 「科学方法論」
...現象学的(フッセルルが之を代表する)――吾々はカントの今云った特色を之に求める――方法にとっては手懸りのない対象である...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...学術的分析の手懸りである...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...茲に空間の問題の手懸りを捉えることは...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...チラリと奥の部屋から睨んだ模型を手懸りにその方の番附を繰って見ると……...
久生十蘭 「魔都」
...翌朝暗いうちにホテルを出て身許判明の手懸りになりそうな一切の所持品を奪い...
牧逸馬 「土から手が」
...神學を手懸りとして研究してゐるのに過ぎない...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...これを手懸りとして研究を進めることにより...
三木清 「歴史哲學」
...歴史的研究は客觀的に存在するものに於てつねに絶えず自己の手懸りと支持點と統制者とを求むべきである...
三木清 「歴史哲學」
...手懸りも足がかりもありゃしません...
吉川英治 「江戸三国志」
...いわゆる技(わざ)の手懸り...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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