...だがこれは痣蟹の手懸りになることだから...
海野十三 「恐怖の口笛」
...そのときにこれが一つの手懸りであるのに気がついた...
海野十三 「断層顔」
...それによってゼムリヤ号の搭載荷物とか遺留物品を点検して何かの新しい手懸りを得ようとするのであった...
海野十三 「地球発狂事件」
...なんという奇妙な手懸り! なんという難解な手懸り!……」帆村は机の上に肘(ひじ)をついて...
海野十三 「獏鸚」
...どこに一つ手懸りとなるべきものもないのであった...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...同博士一行の足跡は杳(よう)として何らの手懸りもなく...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...窓が手懸りですって?」と警部はいぶかしげに言った...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「青玉の十字架」
...その関係も初めて問題となる手懸りを得たのである...
戸坂潤 「科学方法論」
...何となれば少くともその立場その問題によって養われていない人々にはこの手懸りは正に手懸りの正反対であろうから...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...茲に空間の問題の手懸りを捉えることは...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...来馬への懸疑(けんぎ)はいくらか薄くなったかも知れぬが「対手(あいて)は? 手懸りは?」とばかりしか考えていない若侍共に...
直木三十五 「新訂雲母阪」
...一の手懸りも得られない...
牧逸馬 「土から手が」
...或ひはもし藝術の愛好者であるならその藝術を手懸りにして...
三木清 「哲學はどう學んでゆくか」
...神學を手懸りとして研究してゐるのに過ぎない...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...手懸りも足がかりもありゃしません...
吉川英治 「江戸三国志」
...何の手懸りもありません...
吉川英治 「江戸三国志」
...殆ど何の手懸りもなかった...
吉川英治 「死んだ千鳥」
...何か手懸りになるような物でも落ちていないか」「おや? ……老先生」舟辰が...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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