...なにか手懸りを得るまでは...
海野十三 「電気看板の神経」
...彼は今まですっかり忘れていた重大なる手懸りを発見したのだ...
海野十三 「東京要塞」
...まづ第一の手懸りは...
佐野昌一 「虫喰ひ算大會」
...同博士一行の足跡は杳(よう)として何らの手懸りもなく...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...「君は警官に手懸りを残さんようにしたのじゃ...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「青玉の十字架」
...吾々の行なう分析(抽象)の手懸りとする他はないのである...
戸坂潤 「科学論」
...夫は明らかに世論をつき止める一つの手懸りとなるだろう...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...現象学的(フッセルルが之を代表する)――吾々はカントの今云った特色を之に求める――方法にとっては手懸りのない対象である...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...どんな手懸りでこうすらすらと追詰めましたの」顎十郎は...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...或ひはもし藝術の愛好者であるならその藝術を手懸りにして...
三木清 「哲學はどう學んでゆくか」
...そして私はそれによつて同時に私の當面の問題である唯物史觀の解釋に關して必要な手懸りを捉へ得たかのやうに思ふ...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...我々は先づ存在としての歴史に手懸りを求めようと思ふ...
三木清 「歴史哲學」
...あるいはその手懸りにあったのであります...
吉川英治 「江戸三国志」
...お前の親分は今どこに居る?その後夜光の短刀について仲間で何か手懸りを得てはいないか?馬春堂の所在を知らないか?道中師の伊兵衛は今どうしているか噂でも聞いていないか?出目洞白(でめどうはく)の仮面(めん)は?相良金吾(さがらきんご)は?お粂(くめ)という女は?何か変ったことはないか何か――と...
吉川英治 「江戸三国志」
...何か手懸りがあったに違いないものを...
吉川英治 「江戸三国志」
...また何かそれについていい手懸りがないとも限らぬ...
吉川英治 「江戸三国志」
...人相書の野郎は」「かいもく手懸りがねえんですよ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ご迷惑ながらこの後も何かと手懸りのあり次第に...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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