...しかし貴重な手懸りだけはやっと掴んだのです...
海野十三 「暗号数字」
...何か手懸りになるようなものが見当るかもしれないと思ったので...
海野十三 「人造人間殺害事件」
...何物の手懸りにもなることが出来ないという意味に於て...
戸坂潤 「科学方法論」
...次にそれは出発の手懸りとなることが出来るに違いない...
戸坂潤 「科学方法論」
...最初の手懸りとなるものは...
戸坂潤 「科学方法論」
...原始的な手懸りとなることが現に出来るというのである...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...だが果して夫が充分な手懸りとなるに足るだけの生活の表現であるかどうか...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...吾々は何故に「存在」に於て手懸りを捉えなければならないのか...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...この意味に於て常識的である処のものが手懸りとなるのでなければならない(例えば懐疑的な立場から引き出されたデカルトの Cogito は常識的ではない)...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...来馬への懸疑(けんぎ)はいくらか薄くなったかも知れぬが「対手(あいて)は? 手懸りは?」とばかりしか考えていない若侍共に...
直木三十五 「新訂雲母阪」
...手懸りはないし、ちょっと力を入れるとすぐ傾(かし)いでしまうので、なかなかうまく這いあがれない...
久生十蘭 「キャラコさん」
...その仮面(めん)の手懸りなら...
吉川英治 「江戸三国志」
...何か手懸りがあったに違いないものを...
吉川英治 「江戸三国志」
...手懸りがつかねえんです...
吉川英治 「大岡越前」
...やがては何か手懸りも……」ここへ...
吉川英治 「私本太平記」
...今日までは私にもまだ手懸りがないのである...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...ことによると一縷(いちる)の手懸りといえるやも知れない...
吉川英治 「宮本武蔵」
...そして村長を訪ねてありのままを話して何か手懸りはないかと尋ねてみた...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
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