...その手始めに、山岸中尉は決然として、こういった...
海野十三 「宇宙戦隊」
...彼は、まず手始めに、中国大使館へ出向いた...
海野十三 「英本土上陸戦の前夜」
...電灯の笠をがちゃーんとやったのを手始めに...
海野十三 「什器破壊業事件」
...まず三十日の雲龍寺を手始めに...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...今や問題の核心は技術の主観的契機から逸脱してその客観的契機――そこではまず手始めに道具や機械が問題なのだ――の内に求められねばならぬこととなる...
戸坂潤 「技術の哲学」
...さて手始めに私の友人である石川湧君を御紹介しよう...
戸坂潤 「読書法」
...この発見を手始めに...
中島敦 「文字禍」
...手始めにお内儀さんを殺したのかも知れませんね――これは主人の口から申上げ憎いかも知れませんから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...すると新六郎樣も、お銀さんの言ふことを聽き、親の敵(かたき)を討つ氣になり、その手始めに、お銀さんのすゝめで、久兵衞旦那の娘のお絹さんを殺す氣になりました」「ほかの三人の女に怪我をさしたのは?」「あれはやり過ぎだつた、――とあとで新六郎樣も後悔してをりました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...さうした事業の手始めに...
林芙美子 「浮雲」
...手始めに獺を集めて剖刀を試されたら如何」というたが...
久生十蘭 「玉取物語」
...耳の後ろから手始めに...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...ならばその手始めに海龍王をなだめるため人柱を立てるのであれば...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...その商法の手始めに...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...魯(おろ)かな迷信から脱出する手始めに...
柳田國男 「垣内の話」
...一軒で呼ばれたのを手始めに...
吉川英治 「折々の記」
...「ご奉公の手始めに...
吉川英治 「三国志」
...秀吉へ味方を約した手始めに――まだ何ら秀吉から...
吉川英治 「新書太閤記」
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