...まず三十日の雲龍寺を手始めに...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...やって来るとまず手始めに...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「追放されて」
...「僕思うにわれわれはまず手始めに...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...マライを手始めに...
寺田寅彦 「比較言語学における統計的研究法の可能性について」
...そしてまず手始めに二人とも...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そうして手始めに久万山以外の浮穴郡を管轄している租税課出張所を焼いた...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...この発見を手始めに...
中島敦 「文字禍」
...先ず手始めにコロイドの性質に馴(な)れようというので...
中谷宇吉郎 「寺田先生の追憶」
...まず手始めにヴァイオリンでも習おうと思って寒月君にさっきから経験譚(けいけんだん)をきいているのです」「そうそう...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...ところで昨夜は手始めに六丁目の櫻屋六兵衞に押入り...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...先づ手始めに若松屋に火をつけて燒き拂ひ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...まず手始めにヘイーンズを伊太利のナポリへ連れて行った...
久生十蘭 「悪の花束」
...実は……」と、花の部屋の畳の下から「五人坊主」の呪咀絵を見付けた経緯を話し、「ふとそれを思い出してね、花には気の毒だが、鶴子の方はどうでも花にしょわせてやるつもりで、うまくこしらえて、まず手始めに、「お茶松」で岩井に密告(さし)てやったんだ...
久生十蘭 「魔都」
...耳の後ろから手始めに...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...魯(おろ)かな迷信から脱出する手始めに...
柳田國男 「垣内の話」
...一軒で呼ばれたのを手始めに...
吉川英治 「折々の記」
...「ご奉公の手始めに...
吉川英治 「三国志」
...まずその奉公の手始めに...
吉川英治 「新書太閤記」
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