...その手始めに、山岸中尉は決然として、こういった...
海野十三 「宇宙戦隊」
...彼は、まず手始めに、中国大使館へ出向いた...
海野十三 「英本土上陸戦の前夜」
...手始めに女史の許(ところ)に頼みに来たわけなのだ...
薄田泣菫 「茶話」
...それの手始めには...
寺田寅彦 「家庭の人へ」
...当然手始めに車道を調べたわけで...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...今や問題の核心は技術の主観的契機から逸脱してその客観的契機――そこではまず手始めに道具や機械が問題なのだ――の内に求められねばならぬこととなる...
戸坂潤 「技術の哲学」
...そしてまず手始めに...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その手始めに、この地方へ栽培を試みようと思ったが、ツイにそこまで手が廻らなかったのが残念だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...柳橋で芸妓(げいしゃ)の奴(やっこ)を殺したのを手始めに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ところで昨夜は手始めに六丁目の櫻屋六兵衞に押入り...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...先づ手始めに若松屋に火をつけて燒き拂ひ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...手始めにお内儀さんを殺したのかも知れませんね――これは主人の口から申上げ憎いかも知れませんから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...先づ手始めに拵へたのが『息子番附』その實は『美男番附』その中から...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あのレコードを買った翌(あく)る日の晩母に死なれたのを手始めに...
野村胡堂 「葬送行進曲」
...実は……」と、花の部屋の畳の下から「五人坊主」の呪咀絵を見付けた経緯を話し、「ふとそれを思い出してね、花には気の毒だが、鶴子の方はどうでも花にしょわせてやるつもりで、うまくこしらえて、まず手始めに、「お茶松」で岩井に密告(さし)てやったんだ...
久生十蘭 「魔都」
...手始めに私の馬を轉(ころ)ばしたんです...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...魯(おろ)かな迷信から脱出する手始めに...
柳田國男 「垣内の話」
...一軒で呼ばれたのを手始めに...
吉川英治 「折々の記」
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