...それだから年号と年数と干支とを併記して或(あ)る特定の年を確実不動に指定するという手堅い方法にはやはりそれだけの長所があるのである...
寺田寅彦 「自由画稿」
...最も手堅い男に貸しつけていたのだ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...ドイツ音楽の手堅い手法を採(と)り入れ...
野村胡堂 「楽聖物語」
...ブッシュの手堅いが熱の籠(こも)った演奏は見事にそれを征服している...
野村胡堂 「楽聖物語」
...オネーギンの豊麗な声と手堅い技巧とは抜群で...
野村胡堂 「楽聖物語」
...手堅い商人かなんかのように響きますが...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...斯う言つた手堅い風俗をして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...手堅い渋い話術の中に警抜な警句を言い放ち...
正岡容 「わが寄席青春録」
...さながらこの古い手堅い欄干と...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...幕府にも手堅い組織があって...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...手堅い仕事の道徳の上にその名誉を建設せねばならない...
柳宗悦 「樺細工の道」
...ここの仕事ばかりは手堅いという...
柳宗悦 「全羅紀行」
...「手堅い」とか「手並がよい」とか...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...少くとも一部は本当に手堅い仕事を続けます...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...手機(てばた)や草木染(くさきぞめ)の時代は手堅い仕事を見せましたが...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...手堅い品が盛に作られてこそ本当の発展だというべきではないでしょうか...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...人々は商人から買うよりも直接に注文する方が一層安くてかつ手堅いものを得られるのである...
柳宗悦 「陸中雑記」
...なかなか手堅い女で...
夢野久作 「近世快人伝」
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