...沈黙家(むつつりや)で石のやうに手堅い性(うま)れつきであつた...
薄田泣菫 「茶話」
...それだから年号と年数と干支とを併記して或(あ)る特定の年を確実不動に指定するという手堅い方法にはやはりそれだけの長所があるのである...
寺田寅彦 「自由画稿」
...手堅い家で給銀の出る処(ところ)という希望だったので...
徳田秋声 「縮図」
...――そもそもわたしのどこがそんなに變りましたかね?」「變ったのなんのって! 昔のパーヴェル・パーヴロヴィチさんはじつに手堅い...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...手堅い演奏で推賞されている...
野村胡堂 「楽聖物語」
...手堅い商人かなんかのように響きますが...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...手堅い人柄を買はれて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ひどく手堅い感じでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...手堅いので評判の番頭が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...手堅い商賣をして居る大町人としては...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...手堅い作風において...
平林初之輔 「昭和四年の文壇の概観」
...「やつぱし何かかう手堅い仕事を見つけなくちや駄目よ...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...手機(てばた)や草木染(くさきぞめ)の時代は手堅い仕事を見せましたが...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...輪島のものは塗(ぬり)が手堅いのを以て世に知られ...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...手堅い品が盛に作られてこそ本当の発展だというべきではないでしょうか...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...見ると出来が皆手堅いのは...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...なぜ衣川の漆器が手堅いか...
柳宗悦 「陸中雑記」
...さもなくとも手堅い奴を口説き落して...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
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