...いつも内輪目の手堅い商売を目指してもらいたいものである...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...その代り手堅い取引きにしか応じない...
豊島与志雄 「程よい人」
...種彦は菱垣船(ひしがきぶね)や十組問屋仲間の御停止(ごちょうじ)よりさしもに手堅い江戸中の豪家にして一朝(いっちょう)に破産するものの尠(すくな)くない事を聞知っていた処から...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...これは次男に生れて家督を相続した手堅い一方の若者...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...先代までは大町人中でも手堅い家風を褒められましたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...手堅い人柄を買はれて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...手堅い作風において...
平林初之輔 「昭和四年の文壇の概観」
...手堅い渋い話術の中に警抜な警句を言い放ち...
正岡容 「わが寄席青春録」
...清い良心と手堅い基礎のある自信とを持った人たちには...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...手堅い銀行家でいながら小説を作る人――そんな人はあったためしがないのです...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...それを手堅い趣味で扱う腕を見せた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...永い間手堅い職業がほしいものだと思つたが...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...手堅い仕事の道徳の上にその名誉を建設せねばならない...
柳宗悦 「樺細工の道」
...「手堅い」とか「手並がよい」とか...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...少くとも一部は本当に手堅い仕事を続けます...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...しばしば正直な手堅い仕事が為(な)されます...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...手堅い品になると布引(ぬのびき)であります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...塗(ぬり)に手堅い所があり...
柳宗悦 「手仕事の日本」
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