...そして後者の方のが何処か手堅い真面目なところがある...
田山録弥 「J. K. Huys Mans の小説」
...オネーギンの豊麗な声と手堅い技巧とは抜群で...
野村胡堂 「楽聖物語」
...これは次男に生れて家督(かとく)を相續した手堅い一方の若者...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「手堅い一方で、町内の評判者ですよ」「お茂(しげ)とか言つたね――菱屋の娘には行方知れずになつた金藏の外に仲の良い男がないのかな」平次の問ひは又一轉します...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...口やかましくて、手堅い性分で、なまけ者や誤魔化(ごまか)しを見てゐることの出來なかつた總兵衞でしたが、その一面には慈悲の心にも富み、信心も篤(あつ)く、先づ町人としては申分のない人柄で、人に殺される筈もないやうですが、物事に容赦(ようしや)のない性格が、飛んだ怨(うらみ)を買つたのかもわかりません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...口やかましくて、手堅い性分で、なまけ者や誤魔化(ごまか)しを見ていることの出来なかった総兵衛でしたが、その一面には慈悲の心にも富み、信心も篤(あつ)く、まず町人としては申分のない人柄で、人に殺されるはずもないようですが、物事に容赦(ようしゃ)のない性格が、とんだ怨(うら)みを買ったのかもわかりません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...手堅いので評判の番頭が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...手堅い身なりで、無髯で冷酷で、年はいくつとも定めがたいこの男は、ブリュウテンツワイク氏が自ら運んで来るブロンズの中から、あれこれと選んでいる...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神の剣」
...清い良心と手堅い基礎のある自信とを持った人たちには...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...さながらこの古い手堅い欄干と...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...それを手堅い趣味で扱う腕を見せた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...幕府にも手堅い組織があって...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...少くとも一部は本当に手堅い仕事を続けます...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...しばしば正直な手堅い仕事が為(な)されます...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...手機(てばた)や草木染(くさきぞめ)の時代は手堅い仕事を見せましたが...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...これが土佐紙の手堅い基礎をなしていると思われます...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...実に手堅い塗ということが...
柳宗悦 「陸中雑記」
...手堅いので知られていた...
山本周五郎 「さぶ」
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