...町家でも手堅い家であり...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...そして後者の方のが何処か手堅い真面目なところがある...
田山録弥 「J. K. Huys Mans の小説」
...最も手堅い男に貸しつけていたのだ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...手堅い演奏で推賞されている...
野村胡堂 「楽聖物語」
...ブッシュの手堅いが熱の籠(こも)った演奏は見事にそれを征服している...
野村胡堂 「楽聖物語」
...手堅いうちにも贅があつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...先代までは大町人中でも手堅い家風を褒められましたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...口やかましくて、手堅い性分で、なまけ者や誤魔化(ごまか)しを見てゐることの出來なかつた總兵衞でしたが、その一面には慈悲の心にも富み、信心も篤(あつ)く、先づ町人としては申分のない人柄で、人に殺される筈もないやうですが、物事に容赦(ようしや)のない性格が、飛んだ怨(うらみ)を買つたのかもわかりません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...手堅い人柄を買はれて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...畝織の手堅い長上着にはそれとなき布地のほつれが見え...
久生十蘭 「カストリ侯実録」
...柳派の首領春風亭柳枝など手堅い素噺の大家だけに...
正岡容 「小説 圓朝」
...ここの仕事ばかりは手堅いという...
柳宗悦 「全羅紀行」
...少くとも一部は本当に手堅い仕事を続けます...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...見ただけでも便(たよ)りになる手堅い性質の持主であります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...私たちは手堅い手仕事の中から...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...人々は商人から買うよりも直接に注文する方が一層安くてかつ手堅いものを得られるのである...
柳宗悦 「陸中雑記」
...実に手堅い塗ということが...
柳宗悦 「陸中雑記」
...このことも衣川の手堅い塗の大きな要素といわねばならない...
柳宗悦 「陸中雑記」
便利!手書き漢字入力検索