...手垢がついた服を着ると不潔に見える...
...子供の手垢が取れていない机は汚い...
...彼の仕事は手垢のついたような仕事で、大変そうだ...
...手垢のついたスマホ画面は見づらいので、定期的に拭いた方がいい...
...手垢がついている人の手を握るのは嫌な人もいる...
...二月ほど前に彼の売った手垢(てあか)だらけの「ツアラトストラ」だった...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
......
石川啄木 「一握の砂」
...手垢(てあか)で黒くなった四五冊のむずかしい書物が...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...手垢の染(にじ)むだものであつた...
薄田泣菫 「茶話」
...二階への昇り下りにしめつぽい手垢ですつかり黒く汚れた壁の上に...
武田麟太郎 「釜ヶ崎」
...人間の手垢(てあか)をベタベタ附けて得意がっています...
太宰治 「惜別」
...手垢の附いた聖書を取り出して...
太宰治 「パウロの混乱」
...卓子は、マアク・トウェイン、ビョルンソン、ゴウゴル、ゲエテ、グノウ、ビゼエと言った詩人(ポエタ)達の、手垢と、楽書(らくがき)と、小刀(ナイフ)の痕とで、有名に装飾されてあった...
谷譲次 「踊る地平線」
...実を云えば手垢の光りである...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...多少の手垢(てあか)や脂汗(あぶらあせ)に汚れている...
寺田寅彦 「雑記(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...粗末な白木の札であるから新入りでない人の札はみんな手垢で薄黒く汚れている...
寺田寅彦 「雑記帳より(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...埃や人の手垢が多くなってるきりだ...
豊島与志雄 「女客一週間」
...さっきから手垢(てあか)のついた薄っぺらな本を見ていた松さんが急に大きな声を出して面白い事がかいてあらあ...
夏目漱石 「琴のそら音」
...「そらやっぱり入ってるじゃありませんか」彼女は手垢(てあか)の付いた皺(しわ)だらけの紙幣を...
夏目漱石 「道草」
...長火鉢はおっかあ――一ばんに植峰のおっかあと呼ばれていた死んだ峰吉の女房の手垢で黒く光っていたが...
牧逸馬 「舞馬」
...手垢で汚れた「笈摺草紙」の出て居る「文藝倶樂部」を見出した...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...「自分の手垢で汚したのかもしれないが...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...酒代だけは手垢(てあか)のつかない...
宮地嘉六 「老残」
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