...手向いしないと見てとり...
太宰治 「女類」
...あの馬鹿力で手向いされたら親の威光も何もあったものでない...
太宰治 「新釈諸国噺」
...「手向いするかっ」一人が...
直木三十五 「南国太平記」
...そして「己っ、手向いを」と、叫んだ...
直木三十五 「南国太平記」
...尋常に縄にかからっしゃい」「縄に?」「温和(おとな)しくお縄を頂戴致せ」「縄にかかるような覚えはない」「手向いさっしゃるか」「なかなか...
中里介山 「大菩薩峠」
...手答えはあっても手向いはありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...手向い致さばきり殺すとも...
中里介山 「大菩薩峠」
...手向いするかッ」背後から一喝をくれました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...弾丸のつづく限りお手向いをいたします...
久生十蘭 「魔都」
...手向いなしには出ませぬ!」雪之丞は...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...すての猛りがさかんで手向い出来ない高飛車なものであること...
室生犀星 「舌を噛み切った女」
...「これからは手向い致しませぬ」という誓約をさせるだけであった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...参吉は手向いもせず...
山本周五郎 「落葉の隣り」
...捉えたって手向いをしなければそれまでだ」「そんなことを云っていたらきまりをつけるときはないだろう」「そう焦ってもしようがないさ」秀之進はこう云って元の道へと戻っていった...
山本周五郎 「新潮記」
...手向いもせずに、大きな眼でこっちを見て、その眼から涙をぽろぽろこぼした...
山本周五郎 「ちいさこべ」
...手向いのしようもなかつた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...ええ……妾はちっとも手向いなぞしなかったわ...
夢野久作 「支那米の袋」
...毎日毎日俺に手向い出来ない事を知らせるつもりで...
夢野久作 「超人鬚野博士」
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