...幾日幾夜かを澄子さんの手厚い看護に浴した幸福には感謝したが...
石川三四郎 「浪」
...馬は見ず知らずの婦人からこんな手厚い饗応(もてなし)をうける自分の身の幸福(しあはせ)を思ふて...
薄田泣菫 「茶話」
...このお方たちにもまたお手厚い御接待を怠らず...
太宰治 「右大臣実朝」
...兄夫婦の手厚い看護を受けて...
橘外男 「仁王門」
...それは手厚い葬式であった...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「庚娘」
...撫軍もまた成に手厚い贈物をしたので...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「促織」
...其重症者は皆手厚い看護をうけて安らかにベッドに身を横へて居た...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...大層お手厚い葬礼でね...
徳田秋声 「躯」
...手厚い看病を受けているお君の身は...
中里介山 「大菩薩峠」
...かくお手厚い御饗応(ごきょうおう)にあっては恐縮のいたりで――」木魚の顔が赤くなって...
長谷川時雨 「木魚の顔」
...彼等の家で手厚い御馳走になるとか...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...杯を賜わったりすることなども普通の仏名式の日以上の手厚いおねぎらいであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...地方の軍隊は送迎がなかなか手厚いことを知っていたから...
森鴎外 「鶏」
...富田左近将監の宿で手厚い手当をうけ...
吉川英治 「新書太閤記」
...客の貞盛は……」「手厚いおもてなしに...
吉川英治 「平の将門」
...土地(ところ)の人々の手厚い埋葬があったとみえ...
吉川英治 「平の将門」
...君の手厚い心尽(こころづく)しに対して...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
...このジョアンがこの時以来会堂や信者に手厚い保護を加えたのである...
和辻哲郎 「鎖国」
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