...「手前共、ちょっとこっち来てくれる?」...
...「手前共には、ちょっとした懐かしい思い出があるんだよ...
...「手前共、今度のプロジェクトは一緒に頑張ろう!」...
...「手前共が来る前に、早めに支度をしておきましょう...
...「手前共には、いろんな性格の人がいるものだね...
...手前共の出て参りまする時にも...
芥川龍之介 「芋粥」
...手前共が家内と二人でそれを見ましたのは...
大阪圭吉 「花束の虫」
...手前共二人だけでは迚(とて)もあのえらい崖の上迄仏様を運び上げる事は出来ませんので...
大阪圭吉 「花束の虫」
...何(なん)でも向うの仲間らしいものが三四人手前共の方へまゐりまして...
鈴木三重吉 「赤い鳥」
...実はこの幅は手前共の床の間には幅(はゞ)つたくて困つてゐる所なんです...
薄田泣菫 「茶話」
...雌雄どちらをお望みなさるのかな? 手前共で今売るのは雄だけだが...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...そうして手前共へ御一緒に参りましょう」「うん...
谷崎潤一郎 「少年」
...手前共では、もう一切そういうことはしないことにして居りますから、どうぞ悪(あし)からず思召してねえ...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...――「手前共は數百里の彼方から參りました...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...「女狩、何か、外に、証拠の品は?」「外にと申しますと?」「刀とか、懐中物とか」「生憎く――御承知の如く、彼大作なる者は、十分に変装致しておりまして、手前、討取りまする節は、小者の姿でおりましたが――」「成る程――して、中々、手者(てもの)だと聞くが、尋常に名乗りかけて討ったか」「中々――お恥かしい話で御座りますが、欺して討取りまして御座ります」「欺してな?」「尋常の太刀討では、手前共、五人、七人かかろうとも敵いませぬゆえ、酒に酔わさして、縄で足をとって、倒れるところを、斬りまして御座ります」「左様か、何れにしても、討取ればよい...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...お手紙の筋は手前共の主人にはよくわかり兼ねますから...
中里介山 「大菩薩峠」
...手前共の不注意でございまして...
中里介山 「大菩薩峠」
...手前共の八五郎といふ男――...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...綱吉親分が手前共の店を出たのは子刻少し前で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...手前共の汚(きたな)い餓鬼(がき)をさらつたところで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...御覧の通り手前共では...
夢野久作 「悪魔祈祷書」
...Mの字が一番よくお持ちになりますようで……」「どこでもそうかね……」「さあ……手前共では特別にMの字をよく仕入れますが...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...手前共の店の土間と土蔵に...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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