...此の手写し本はその仕事に長い年月がかゝつたので...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...母が十七八の時に手写したと云う琴唄の稽古本(けいこぼん)を見たことがあるが...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...先哲諸家の手写した抄本の中には容易に得がたいものもあったとやら...
永井荷風 「梅雨晴」
...その中には手写したものも沢山あって...
中谷宇吉郎 「『雪華図説』の研究後日譚」
...鳥羽院の皇后が難阿含経を手写し...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...佐倉の藩士宮崎重富氏が天保十年に手写して愛蔵しておったもので...
穂積陳重 「法窓夜話」
...そして、「倉の奴は、自分が、文字といふものが何一つ書けないことを飽くまでも秘密にして、俺が書いた手紙を、そつと手写して、事もあらうにそれをそのまゝ、お春に渡して、加之に俺のことを、さん/″\にこき降した...
牧野信一 「心象風景」
...五巻か六巻かの題箋一枚は版物でなく予が手写したもので...
宮武外骨 「骨董品化した古珍書」
...英語の字引を祖母も手つだって手写したとか...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...果して山陽の幾頁(いくけつ)をか手写した病源候論が...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...蘭軒は孝経一部を手写した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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