...早瀬と手を引いて復讐(しかえし)をして見せる元気は出せんか...
泉鏡花 「婦系図」
...其から丁度三年間といふもの私は全く俳句界から手を引いて...
高浜虚子 「進むべき俳句の道」
...岡村君は私の手を引いて一団の肉塊の上を蹈んで行きました...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...健の手を引いて出かけた...
壺井栄 「大根の葉」
...大抵彼女は咲子の手を引いていたが...
徳田秋声 「仮装人物」
...盲目のエディプの手を引いてくれる娘アンチゴオヌが必要であった...
豊島与志雄 「故郷」
...老人は彼女の手を引いて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...頑丈(がんじょう)な手に子供の小さな手を引いて日曜日の散歩を楽しみとしてる父親があるならば...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...どうかここんところへお坐りなすって下さいまし」竜之助の手を引いて坐らせたのは大きな囲炉裡(いろり)の横座(よこざ)...
中里介山 「大菩薩峠」
...手を引いて報告を聽くのが慣例になつてゐたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...母親はその子の手を引いて...
北條民雄 「道化芝居」
...春さん!(手を引いて立たせる)フフ!春子 フフ!(泣き笑い...
三好十郎 「樹氷」
...木山を見あげて)そうなんです! 手を引いてください! その...
三好十郎 「その人を知らず」
...既にその時には笠太郎はクミの手を引いて左手の橋を渡りかけてゐる)女車掌 松島屋へ行くんだら...
三好十郎 「妻恋行」
...夜が明けると手を引いて連れて行こうとする...
柳田国男 「雪国の春」
...サッサと若旦那の手を引いて...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...お市の方の手を引いて...
吉川英治 「新書太閤記」
...……手を取ってくれ、手を引いてくれ、わしの足もとは、真っ暗だ...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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