...彼は侍臣の手もとに両刀を残して行かねばならなかった...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...上海の支那人たちは物資を手もとに置いといちゃあぶないと見て...
高見順 「いやな感じ」
...お母さまは私の手もとをじっと見つめて...
太宰治 「斜陽」
...おれの手もとへ返してよこしたのは...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...銅板がなくなってしまえば手もとにある特産植物誌のはしたの本は完成することができないので...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...神のお手もとの成績帳に◎や×を書き留められるのが永遠である...
永井隆 「この子を残して」
...氣の永いことをするのうといひながら博勞が余の手もとを見つめる...
長塚節 「佐渡が島」
...此中(このぢう)より頻に貴君樣を御手もとへお呼び寄せなさり度...
樋口一葉 「ゆく雲」
...やっとさっき見つけた白い莟を手もとにたぐりよせた...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...入道も手もとから娘を離してやることは不安に思われるのであるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...明石(あかし)は手もとにあった品を取りそろえて持たせて来た...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
......
室生犀星 「愛の詩集」
...わしの手もとへ持ってこい...
吉川英治 「三国志」
...そして手もとにあった檄文の一通を...
吉川英治 「三国志」
...植はたちどころに一詩を賦して兄の手もとへ出した...
吉川英治 「三国志」
...すきをねらって竹童の手もとへ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...松平左京之介の手もとまで...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...男の手もとへ飛びこんだ...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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