...手ぶらで、その手つきは、大石投魚を取返しそうな構えでない...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...渠が手ぶらでさきに立つてはしご段をのぼる時...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...来るにはどうせ手ぶらでは来まいという下心があるらしかったそうだ...
大杉栄 「続獄中記」
...私はまた手ぶらでその秋実のりの乏しかつた柿の木の下に立つた...
薄田泣菫 「独楽園」
...神々は人間の村を訪れる時は決して手ぶらでくるなどということはない...
知里真志保 「アイヌ宗教成立の史的背景」
...爺さんは果して岡持も持たず手ぶらでやつて来た...
永井荷風 「勲章」
...一方は手ぶらで門内へ入り...
中里介山 「大菩薩峠」
...手ぶらで見舞に行くだけの事じゃないか...
夏目漱石 「行人」
...兵太郎君は、手ぶらで、へんにうかぬ顔をしていた...
新美南吉 「久助君の話」
...奴等は手ぶらでいやがった...
葉山嘉樹 「乳色の靄」
...やがて戻り、持って来た情報によれば、大将と伯爵夫人は既に出発しており、実際どう見てもホテルに滞在する風でなく、手ぶらで来館し、当ロイヤルパレスホテルが大のお気に入りとかで、たった一晩だけ泊まり、朝パリに出発する予定だったという...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...手ぶらで帰ったら...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...手ぶらで交通を支配するのだから...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...手ぶらで来て、そこの五人分も飲んで、炉のそばへ、横になると、やがて高鼾(たかいびき)である...
吉川英治 「上杉謙信」
...翌晩一人の駕屋が手ぶらで網屋へ入り...
吉川英治 「剣難女難」
...手ぶらで都へ帰る面(つら)もない...
吉川英治 「新・水滸伝」
...手ぶらで歩いている時にゃ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...一匹は手ぶらで後からくッついてくる...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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